月額$29のScreen Studioと同等の録画体験を、無料で手に入れる方法があります。

OSSの画面録画ツール「OpenScreen」がGitHubで公開され、すでに★34,000を超えるスターを集めています。この記事では、OpenScreenの機能・インストール手順・Screen Studioとの違いをまとめます。

この記事でわかること:

  • OpenScreenでできること(主な機能一覧)
  • Windows・macOS・Linuxへのインストール手順
  • Screen Studio・Loomとの違いと選び方

画面録画ツールの月額課金が重い問題

プロダクトのデモ動画やチュートリアルを作るとき、クリックへの自動ズームやカーソルアニメーションを使えるツールは限られています。その筆頭がScreen Studioですが、月額$29(約4,400円)のサブスクリプションが必要です。LoomもFreeプランには制限があり、機能をフル活用するには月額$15〜$29かかります。

こうした課金体系に対して、完全無料・MIT License・商用利用OKで同等の体験を提供するのがOpenScreenです。

OpenScreenとは

OpenScreenはElectron + React + TypeScriptで構築されたOSSの画面録画エディタです。開発者のSiddharth Vaddem氏が2025年10月に公開し、現在はv1.3.0(2026年4月リリース)が最新です。まだベータ版ですが、Windows・macOS・Linuxの3プラットフォームに対応しています。

ライセンスはMITで、個人・商用を問わず無料で使えます。ウォーターマークもサブスクリプションも不要です。

主な機能

録画した動画をそのまま使うのではなく、後から編集・加工してプロらしい見た目に仕上げるのがOpenScreenの強みです。

録画機能

特定のウィンドウ、またはスクリーン全体を録画できます。マイク音声とシステム音声の両方を同時に録音できます。

自動ズームとカーソルアニメーション

クリック操作に連動した自動ズームを設定できます。ズームの深さ・持続時間・位置は手動で細かく調整でき、モーションブラーをかけることでスムーズなズームアウト効果が得られます。これがScreen Studioらしい「映える動画」を作る核心機能です。

編集機能

  • テキスト・矢印・画像のアノテーション追加
  • クリップのトリミング
  • セグメントごとの再生速度変更
  • 動画の一部を非表示にするクロップ
  • 壁紙・単色・グラデーション・カスタム背景の選択
  • 透過背景(ネイティブアスペクト比 + 0パディング)

エクスポート

複数のアスペクト比・解像度でエクスポートできます。

v1.3.0の追加機能

2026年4月リリースのv1.3.0では以下が追加されました。Webカメラの縦置き・ピクチャーインピクチャー表示、英語・中国語・スペイン語の多言語対応、アンドゥ・リドゥ、音声ズレと速度の修正、録画の再開機能が含まれています。

インストール方法

GitHubのReleasesページから各プラットフォーム向けのインストーラーをダウンロードします。

macOS

.dmgファイルをダウンロードしてインストールします。開発者証明書なしで配布されているため、macOSのGatekeeperに弾かれる場合があります。その際はターミナルで以下を実行してから、システム設定でスクリーン録画と「アクセシビリティ」の権限を許可します。

xattr -rd com.apple.quarantine /Applications/Openscreen.app

macOS 13以上が必要です。macOS 12以下ではシステム音声の録音は使えません(マイク録音は動作します)。

Windows

.exeインストーラーをダウンロードして実行するだけです。追加の設定は不要で、すぐに使えます。

Linux

.AppImageファイルをダウンロードし、実行権限を与えて起動します。

chmod +x Openscreen-Linux-latest.AppImage
./Openscreen-Linux-latest.AppImage

システム音声の録音にはPipeWireが必要です。Ubuntu 22.04以降・Fedora 34以降であればデフォルトで対応しています。

Screen Studio・Loomとの違い

OpenScreen Screen Studio Loom
料金 完全無料 $29/月 $15〜$29/月
ライセンス MIT 商用プロプライエタリ 商用プロプライエタリ
ウォーターマーク なし なし Freeプランはあり
自動ズーム あり あり なし
クラウド共有 なし なし あり
完成度 ベータ版 安定版 安定版

OpenScreenはScreen Studioの1:1クローンではなく、「無料でよい」「自己ホストしたい」「商用利用したい」ユーザー向けのシンプルな代替です。クラウドへのアップロードや高度なコラボ機能が必要なら、LoomやScreen Studioを選ぶほうが現実的です。

まとめ

OpenScreenはScreen Studioが提供する「映えるデモ動画」制作の体験を、ゼロコストで実現するOSSツールです。v1.3.0でWebカメラ対応・多言語化・アンドゥリドゥが加わり、実用性は大きく向上しています。まだベータ段階ではあるものの、GitHub Releasesから手軽にインストールでき、すぐに試せます。

月額課金なしで高品質なデモ動画を作りたい場合、まず試してみる価値のあるツールです。