Gemini対応のWalmart製スマートスピーカーが、発売前にリーク情報として姿を現した。
この記事でわかること:
- WalmartのOnn Smart Speakerの判明しているスペック
- Googleアシスタント時代から途絶えていたサードパーティスピーカーが復活する背景
- Google純正「Google Home Speaker」との位置づけの違い
どこでリーク情報が見つかったか
Redditのユーザーが、CSA(Connectivity Standards Alliance)のウェブサイトに「Onn Smart Speaker」の製品登録を発見した。CSAはMatterをはじめとするIoT機器の標準規格を管理する業界団体で、ここへの登録は量産前の製品確認に使われることが多い。発売間近のサインとして信頼性は高い。
製品名から分かるとおり、これはWalmartの自社ブランド「onn」シリーズの新製品だ。Google AssistantではなくGeminiを搭載する点が、これまでのサードパーティ製スピーカーとの最大の違いとなる。
Onn Smart Speakerのスペック
CSAの登録情報から判明したスペックをまとめる。
- 出力: 10W
- マイク: 遠距離ファーフィールドマイクアレイ
- 接続: Wi-Fi・Bluetooth対応
- ストリーミング: Google Cast for Audio対応
- 操作: 物理ボタン(音量・再生/一時停止)
- プライバシー: ハードウェア製マイクミュートスイッチ、LEDインジケーター搭載
音声アシスタント機能はGeminiで、スマートホームの操作にも対応する。マイクのミュートスイッチが物理ボタンとして用意されている点は、プライバシーを意識したユーザーにとっては好材料だ。
なぜサードパーティスピーカーが3年ぶりに登場するのか
Googleのエコシステムでサードパーティ製スマートスピーカーが最後に話題になったのは2023年のJBL Authenticsシリーズ(Authentics 200/300/500)だった。その後、アシスタント対応の新製品は市場から姿を消し、メーカー側もGoogleとの連携から手を引いていた。
転機となったのは、Googleが2025年10月に発表した新たなパートナー戦略だ。Googleは純正ハードウェアだけでなく、さまざまな価格帯・デザインの製品にGemini for Homeを広げる方針を打ち出した。Walmartとの連携はその実践例で、すでにonn Indoor Camera Wired($22.96)やonn Video Doorbell Wired($49.86)がGoogle Homeエコシステム対応デバイスとして販売されている(参考)。
今回のOnn Smart Speakerは、この連携をカメラからスピーカーへと広げる動きと捉えられる。
Google純正スピーカーとの違い
Googleの純正「Google Home Speaker」は2026年春に$99.99で発売予定だ。360度オーディオ、2台ペアリングによるホームシアターサラウンド、Gemini Liveモード対応といった機能を備えるフラッグシップ製品として設計されている。
これに対し、WalmartのOnn Smart Speakerはより手頃な価格帯での投入が見込まれる。同ブランドのカメラ製品が$20〜$50前後という価格設定であることからも、スマートスピーカーもGoogle純正より安価になる可能性が高い。音声アシスタントとしてGeminiを使えるエントリー製品として、Google Home Speakerを補完する位置づけになるだろう。
発売時期と今後の見通し
現時点でWalmartは公式アナウンスを出しておらず、発売日も価格も未発表だ。ただしWalmartは同時期に新しいonn 4Kストリーミング端末も告知なしで店頭に並べ始めており、複数のonn製品を近いタイミングでまとめてリリースする可能性がある。
CSAへの正式登録が確認されている以上、製品自体は完成段階にあると考えるのが自然だ。Google Home Speakerの発売と前後して登場してもおかしくない。Gemini対応スマートスピーカーの選択肢は、この春以降に一気に広がる見通しだ。
