プロジェクトに使えるAPIを探すとき、サービスのドキュメントをいくつも渡り歩いた経験はないでしょうか。そのコストを大幅に下げるGitHubリポジトリ「public-apis」が、コミュニティに長く使われてきました。2026年5月時点でスター数は43万1000を超え、無料APIを51カテゴリ・約1400件収録しています。
この記事でわかること:
- public-apisのリポジトリ構成と収録ポリシー
- Auth・HTTPS・CORSの各列の読み方
- 機械学習・セキュリティ・金融など主要カテゴリの収録例
- 目的のAPIを素早く見つける使い方
public-apisとは
https://github.com/public-apis/public-apis
public-apisは、無料で使えるAPIをカテゴリ別に整理したオープンソースのディレクトリです。2016年に公開され、APILayer社とコミュニティメンバーが継続的に内容を更新しています。2026年5月時点でスター数は43万1000、フォーク数は4万7000以上です。
収録対象は「無料枠がある」APIです。完全無料のAPIに限らず、登録すれば無料枠が使えるサービスも対象になっています。有料プランしかないAPIは原則収録されていません。
各エントリの読み方
リストには5つの列があります。
| 列名 | 内容 |
|---|---|
| API | サービス名と公式ドキュメントへのリンク |
| Description | 1行の機能説明 |
| Auth | 認証方式(apiKey / OAuth / No) |
| HTTPS | HTTPS対応の有無 |
| CORS | ブラウザからの直接呼び出し可否 |
AuthがNoのAPIは、APIキーの発行なしにそのままリクエストを送れます。認証が必要なAPIでも、無料枠での発行が可能なものがほとんどです。CORSがYesのAPIはフロントエンドのJavaScriptから直接呼び出せるため、バックエンドを介さずにプロトタイプを作りやすくなります。
主要カテゴリの収録内容
51カテゴリのうち、開発者がよく使う分野の収録内容を紹介します。
Machine Learningでは、DeepAIやClarifai、Cloudmersiveなど画像認識・テキスト生成系のAPIが収録されています。Deepcode(AIによるコードレビュー)やDialogflow(自然言語処理)も含まれています。
Securityには、VirusTotalやURLhaus、Google Safe Browsing、Censysなどの脅威情報・スキャン系APIが揃っています。BinaryEdgeのIPスキャンプラットフォームやBugcrowdのバグ報告APIも収録対象です。
Financeは、Alpha VantageやAlpacaなどの株価・市場データAPIが中心です。為替レートを扱うMarketstackやFixer(Currency Exchangeカテゴリ)との組み合わせで、金融系のダッシュボードを構築する際に重宝します。
Programmingには、Judge0 CEによるコードの実行API、Codeforces・HackerEarthのコンテスト情報API、Mintlifyのドキュメント生成APIなどが含まれています。
Developmentカテゴリが最も件数が多く、GitHubやBitbucket、Azure DevOpsのほか、スクリーンショット生成・モックサーバー・ユーザーエージェント解析など幅広い用途のAPIが揃っています。
目的のAPIを見つける使い方
最速のアクセス方法はGitHubのREADMEをブラウザで開き、Ctrl+F(macOSなら⌘+F)でキーワード検索することです。認証なしで使いたい場合は「No |」で検索すれば、AuthがNoのエントリだけを絞り込めます。フロントエンドから直接叩きたい場合は「| Yes | Yes」で絞ると、HTTPSとCORSが両方Yesのエントリが見つかります。
カテゴリ名はすべて英語ですが、インデックスが先頭にまとまっているため、目的のカテゴリに直接ジャンプできます。READMEに記載されているエントリ数は約1400件ですが、リポジトリには随時プルリクエストが来ており、件数は緩やかに増え続けています。
APIを見つけたあとは、各エントリのリンク先(公式ドキュメント)に飛んで利用規約と無料枠の上限を必ず確認してください。public-apisはあくまで入口のリストであり、情報の正確性や各APIの稼働状況まで保証するものではありません。
試したいAPIのジャンルが決まっているなら、カテゴリページから「No Auth」のエントリを順番に試していくのがプロトタイプ作成のショートカットになります。