Google Meetの会議に自動参加し、議事録を取り、クライアントへの要約メールまで送る——そんなAIアシスタントがオープンソースで使えるようになりました。

この記事でわかること:

  • OpenClawのGoogle Meet対応で何ができるか
  • 議事録・要約メール・会話の記憶がどう機能するか
  • インストールから使い始めるまでの手順
  • 料金と類似ツールとの違い

OpenClawとは

OpenClawは、WhatsApp・Telegram・Slackなどのメッセージアプリ経由でAIエージェントを呼び出せる、100%オープンソースのプラットフォームです。GitHubスターは335,000を超え、月間アクティブユーザーは2,600万人に達しています。コアはMITライセンスで無料。実際にかかるコストはAIプロバイダーのAPI利用料だけです。

Claude・GPT・Gemini・ローカルのOllamaなど複数のLLMを切り替えて使えるほか、MCP(Model Context Protocol)経由で500以上の外部ツールと連携できます。ブラウザ自動操作、ファイル操作、メール管理、カレンダー連携まで幅広い作業をメッセージアプリから自然言語で指示できます。

v2026.4.24で追加されたGoogle Meet対応

https://openclaw-hub.com/releases/v2026.4.24/

2026年4月24日にリリースされたv2026.4.24で、Google Meetプラグインが正式に追加されました。Xのポスト(@JulianGoldieSEO)では「アドミンアシスタントを丸ごと置き換える」と紹介されています。

この更新で実現できることは大きく4つです。

会議に自動参加する

OpenClawはGoogleアカウントで認証し、指定したGoogle MeetのURLに自動で参加します。ChromeとTwilioの2種類のリアルタイム音声トランスポートに対応しており、ChromeとBlackHoleを使った音声ブリッジ方式と、Twilio経由のSIPダイヤルイン方式を選べます。Linuxでも動作し、macOS専用のBlackHoleを使わずにTwilio経由で文字起こしやアーティファクト生成ができます。

議事録と要約を自動生成する

会議終了後、OpenClawが音声を文字起こしして解析し、構造化されたサマリーを出力します。決定事項、アクションアイテム(担当者・期限付き)、フォローアップが必要なトピックが自動でまとまります。出力はMarkdownファイルとしてローカルに保存でき、--all-conference-recordsオプションで過去の全会議を一括スキャンすることも可能です。

要約メールをクライアントに自動送信する

議事録をもとに、クライアント宛の要約メールを自動送信します。従来は会議後に手動で書いていた確認メールが不要になります。内容の編集や送信前の確認フローを挟む設定も可能です。

次回の会議まで発言内容を記憶する

Active Memoryが発言者の内容を記憶し、次の会議でその情報を参照できます。「前回Aさんが○○と言っていた件」という文脈をAIが自動で持ち続けるため、毎回ゼロから状況説明する手間がなくなります。

会議中にエージェントへ問い合わせができる

Google Meetプラグインは、OpenClawのopenclaw_agent_consultという仕組みを通じて、音声通話中でも本体エージェントを呼び出せます。「この技術用語を調べて」「プロジェクトのステータスを確認して」といった指示をリアルタイムで処理できます。

音声プロバイダーとしてGemini Liveが追加されており、双方向音声と関数呼び出しに対応しています。Google Meetの音声ブリッジにGemini Liveを使うことで、GoogleのエコシステムとAI処理を一本化できます。

インストールと設定手順

OpenClawのインストールはコマンド一発で完了します。

# Mac / Linux
curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash

# Windows (PowerShell)
irm https://openclaw.ai/install.ps1 | iex

インストール後、openclaw setupでウィザードが起動します。AIプロバイダー(Anthropic・OpenAI・Googleなど)とメッセージングチャンネル(Telegram・Slack・Discordなど)を選ぶだけで使い始められます。

Google Meetプラグインを有効にするにはGoogleアカウントの認証が必要です。googlemeet doctor --oauthコマンドでOAuthの設定状態を確認・修復できます。既に開いているMeetタブを操作したい場合はgooglemeet recover-tabを使います。

料金

OpenClawのコアはMITライセンスで無料です。実際にかかるコストはAIプロバイダーのAPI利用料のみで、軽量な使い方なら月1,500〜5,000円程度に収まります。

セルフホストが難しい場合はOpenClaw Cloudを選べます。月額$59(初月50%オフの$29.50)で、24時間稼働のホスティング、Claude・GPT・Geminiへのアクセス、自動アップデートが含まれます。

Fireflies.aiやOtter.aiなどの議事録SaaSと比べると、OpenClawはローカルファーストの設計のため、会議内容をクラウドに送信せずに運用できます。社内の機密情報が含まれる会議でも導入しやすい点が大きく異なります。

まとめ

OpenClaw v2026.4.24のGoogle Meet対応は、AIエージェントを会議業務に本格的に組み込む実用的な選択肢です。議事録生成・要約メール送信・会話の記憶引き継ぎという、従来は人手が必要だった3つの作業がAPIコストだけで自動化できます。

コアが無料でセルフホスト可能なため、データをクラウドに渡したくない社内会議にも対応しやすく、既存のメッセージアプリをそのままフロントエンドとして使えるのも導入障壁を下げています。