手頃な価格帯でもAI PCが現実味を帯びてきました。
ASUSは2026年7月、インドでVivobook 15(2026)を発売しました。同機はインド国内で初めてIntel Core 5 Series 3プロセッサーを搭載したノートPCです。発売はAmazon Prime DayとFlipkart GOAT Saleに合わせて行われ、ゲーミング向けTUF Gaming A15のPrime Day限定モデルも同時に投入されています(参考)。
この記事でわかること
- Intel Core 5 Series 3の位置づけとVivobook 15のスペック
- インドでの価格・販路・カラーバリエーション
- TUF Gaming A15 Prime Day限定モデルの構成
- Prime DayとGOAT Saleで展開されるASUS製品のセール内容
Intel Core 5 Series 3とは何が変わったか
Intelは2026年4月、Core Ultra Series 3(Panther Lake)に続き、より低価格帯向けのCore Series 3を発表しました。Ultraの名が付かないこのシリーズは、5年サイクルで買い替える個人や中小企業を主なターゲットに据えています(参考)。
製造はIntelの18Aプロセスを採用し、同社は「米国で開発・製造した最先端ロジックノード」と位置づけています。Core Series 3はハイブリッド構成のAI対応CPUで、プラットフォーム全体で最大40 TOPSのAI処理を想定した設計です。5年前のCore i7-1185G7搭載PCと比べ、シングルスレッド性能は最大47%、マルチスレッドは最大41%向上するとIntelは訴求しています。
ラインナップの中核は6コア構成です。Vivobook 15に搭載されるCore 5 320は、最大ターボ周波数4.6GHz、Intel AI Boost NPUで16 TOPS、内蔵GPUは2Xeコアで最大2.5GHzです。ベース消費電力15W、ターボ時35Wと、モバイル向けの省電力設計を維持しています。Acer、Dell、HP、Lenovo、Samsungなど計70機種以上のノートPCに採用予定で、ASUS Vivobook 15はその先行事例のひとつです。
Vivobook 15(2026)のスペックとAI PCとしての実用性
Vivobook 15は日常の仕事・学習・動画視聴を想定した15.6型ノートPCです。ディスプレイはフルHD(1920×1080)のアンチグレアパネルで、NanoEdgeの三辺狭額縁、60Hz、輝度250ニト、TÜV Rheinland認証を備えています。メモリは16GB DDR5、ストレージは512GB PCIe 4.0 NVMe SSDが標準です。SO-DIMMスロットが1つあるため、後からメモリを増設できます。
AI機能の要はIntel AI Boost NPUです。16 TOPSの演算性能を持ち、Windows上のAI体験をローカルで処理するための専用回路として働きます。キーボードにはCopilotキーが配置され、Microsoft Copilotを素早く起動できる設計です。CopilotはWindows向けのAIアシスタントで、文章作成や要約、設定変更などを自然言語で指示できます。
接続面ではWi-Fi 6とBluetooth 5.3に対応します。ポートはUSB 2.0 Type-A、USB 3.2 Gen 1 Type-A×2、USB-C 3.2 Gen 1、HDMI、3.5mmオーディオジャックを備えています。セキュリティでは指紋認証と、HDウェブカメラ用のプライバシーシャッターを搭載しています。筐体はMIL-STD-810Hの軍用耐久試験に合格し、厚さ17.9mm、重量1.7kgと持ち運びやすいサイズです。バッテリーは42Whで、急速充電により49分で最大60%まで充電できます(参考)。
OSはWindows 11 Home、同梱ソフトはMicrosoft Office Home 2024とMicrosoft 365 Basic(1年間)です。カラーはCool Silver、Quiet Blue、Terra Cottaの3色から選べます。
価格と販路
Vivobook 15の希望小売価格は159,990ルピー(約27万円)ですが、発売価格は107,990ルピー(約18万円、33%オフ)に設定されています。販路はAmazon.inとFlipkartの独占販売です。ASUSの発表では、銀行割引や最大9ヶ月のノーコストEMIなどの支払い特典も用意されています(参考)。
現時点で日本国内向けの発売情報は出ていません。インド市場ではPrime DayとGOAT Saleを起点に、低価格帯AI PCの普及を狙った投入と読み取れます。
TUF Gaming A15 Prime Day限定モデル
Vivobook 15と同時期に、TUF Gaming A15(FA506NCG-HN192WS)がAmazon限定のPrime Dayスペシャルとして登場しました。こちらはIntelではなく、AMD Ryzen 7 8845HS(8コア16スレッド、最大5.1GHz)とNVIDIA GeForce RTX 3050 4GBの組み合わせです。AMD XDNA NPUは最大16 TOPSを提供し、AI処理とゲーム性能を両立する構成になっています。
ディスプレイは15.6型フルHDで144Hz、Adaptive Sync対応です。メモリ16GB DDR5(最大64GBまで拡張可)、ストレージ512GB PCIe 4.0 SSDを搭載します。冷却は0.1mm厚97枚羽のデュアルファンと自己清掃機能付きの2.0冷却システムを採用し、RTX 3050はDynamic Boost使用時に最大75Wまで動作します。重量2.3kg、バッテリー48Wh、カラーはGraphite Blackのみです。Xbox Game Pass Premiumが2ヶ月分付属します。
希望小売価格は155,990ルピー、セール期間中の価格は118,990ルピー(24%オフ)です。販路はAmazon.inのみで、Flipkartでは扱われません(参考)。
Prime DayとGOAT Saleのセール施策
ASUSは両セール期間中、Vivobook、Zenbook、TUF Gaming、ROGを含む幅広いラインアップで最大55%オフを実施します。銀行割引は最大6,000ルピー、下取りボーナスは最大20,000ルピー、対象モデルでは最大18ヶ月のノーコストEMIも利用できます(参考)。
TUF Gaming A16やROG Strix G16など、RTX 5060・5070を搭載した上位モデルも値下げ対象に含まれます。日常使い向けのAI PCからハイエンドゲーミングノートまで、価格帯ごとに選択肢が並ぶ構成です。
日本の購入検討者が押さえるポイント
今回の発表はインド市場限定ですが、Intel Core Series 3自体はグローバル展開の製品です。Core 5 320のような中位SKUは、AI NPUを内蔵しつつUltraシリーズより手の届きやすい価格帯を狙ったチップであり、今後ほかの地域でも同系統のノートPCが増える見込みがあります。
Vivobook 15の構成は、16GBメモリと512GB SSDが標準で、Copilotキーや指紋認証など実用機能が揃った「日常使いのAI PC」という位置づけが明確です。ゲーム用途ならTUF A15のように専用GPUと144Hzディスプレイを選ぶ、という棲み分けも参考になります。日本での発売時期や価格は未発表のため、IntelとASUSの国内発表を待つ段階です。