Linuxサービスのログ確認に時間がかかっていませんか。journalctlは機能豊富ですが、コマンドラインだけでは複数サービスのログを同時に追いにくい面があります。Rust製TUIツール「seetui」は、Vimライクなキーバインドとマルチバッファ表示でこの課題を解決します。
この記事でわかること:
- seetuiの概要と他ツールとの違い
- インストール方法と基本的な使い方
- 主要なキーバインドと機能一覧
https://github.com/NustyFrozen/SEE
systemdログ確認の課題
Linuxサーバーを運用していると、サービスのログを素早く確認したい場面が頻繁に訪れます。journalctl -u nginxのようなコマンドは手軽ですが、複数サービスのログを並べて比較したり、時間範囲を変えながら調査したりする作業は手間がかかります。GUI不要でターミナル上で完結する、インタラクティブなログビューアが欲しいと感じた経験はないでしょうか。
seetuiとは
seetui(SEE: Service Event Extraction)は、systemdサービスのログをTUI(テキストユーザーインターフェース)で閲覧するツールです。Rustで実装されており、TUIフレームワーク「ratatui」を採用しています。最新バージョンは0.1.5(2026年4月リリース)で、ライセンスはGPL-3.0です。
主な特徴はNeovimのバッファ機能に着想を得たマルチログ表示です。複数サービスのログを個別のバッファに開き、Alt+数字キーで切り替えられます。
インストール方法
Cargoが入っている環境なら1コマンドでインストールできます。
cargo install seetui
起動はseetuiを実行するだけです。特定のサービスを指定して開きたい場合は-uオプションを使います。
seetui -u nginx postgresql
主な機能
マルチバッファ表示:複数のサービスログを同時に開き、Alt+[1-9]で切り替えます。長時間にわたるインシデント調査など、複数サービスのログを行き来する作業が効率化されます。
Vimライクなナビゲーション:j/kでスクロール、g/Gでバッファの先頭・末尾にジャンプします。Ctrl+h/l/j/kでウィジェット間を移動します。数字を入力してからGを押すと指定行にジャンプする機能もv0.1.5で追加されました。
フィルタと検索:Iキーでテキスト検索、FとTで開始日時・終了日時を絞り込めます。journalctlで--sinceや--untilを毎回打つ手間がなくなります。
ライブフェッチ:v0.1.5からライブフェッチ機能が加わりました。サービスのログをリアルタイムで追跡できます。tail -f的な使い方がTUI上でできます。
クリップボードへのコピー:詳細表示画面でyを押すと、選択したキーと値をクリップボードにコピーします。ログのキーバリューペアをそのまま別のツールに貼り付けられます。
journalctlとの違い
journalctlはsystemdの公式ログツールで、様々なフィルタや出力形式に対応した高機能なコマンドです。ただし、インタラクティブな操作は苦手で、複数サービスを同時に表示する機能は持っていません。
seetuiはjournalctlをバックエンドとして使いつつ、Vimライクなインターフェースでインタラクティビティを補完するポジションです。コマンドを覚える負担を減らし、ターミナル上でマウスを使わずに操作できます。類似ツールにlnavがありますが、seetuiはRustの軽量さとratatuiによるシンプルなUIが特徴です。
まとめ
seetuiはjournalctlの操作性を向上させるRust製TUIツールです。Vimユーザーなら即座になじめるキーバインド、複数サービスのバッファ切り替え、日時によるフィルタリング、リアルタイムのライブフェッチと実用的な機能が揃っています。cargo install seetui一発でインストールできるため、Rustの開発環境があればすぐに試せます。