ClaudeやChatGPTにYouTube戦略を相談しても、返ってくるのは一般論ばかり——その問題を解消するMCPサーバーが公開されました。

この記事でわかること:

  • Nexlev MCPがどんなデータと機能を提供するか
  • ClaudeおよびChatGPTへの接続手順
  • 36ツールで何ができるか
  • 料金体系と制限

Nexlevとは

https://nexlev.io/mcp

Nexlevは、YouTubeチャンネル運用者向けのAI分析プラットフォームです。世界41か国・100,000人以上のクリエイターが使用しており、ニッチ調査・チャンネル分析・収益推定などの機能を提供しています。

今回リリースされたNexlev MCPは、ClaudeやChatGPTがNexlevのデータベースに直接アクセスできるようにするMCPサーバーです。MCPとはModel Context Protocolの略で、AIアシスタントが外部データソースに接続するためのオープン標準仕様を指します。数千万件のチャンネルデータと数億件の動画インデックスをリアルタイムで参照しながら質問に回答できます。

AIがYouTubeの実データを持つ意味

通常のAIには、カットオフ日以降のYouTubeデータがありません。特定チャンネルの現在の登録者数・今月急成長しているニッチ・動画ごとの収益推定といった情報はすべて知識の外です。

Nexlev MCPはこの問題を解消します。MCPを通じてNexlevのAPIにクエリを送ることで、ClaudeはYouTubeの最新データに基づいた回答を返せます。NexlevのMCPサーバーはNexlev自身のインフラで動作するため、YouTube Data APIのクォータは消費しません。また読み取り専用で動作するため、チャンネルの設定や動画に変更が加わることもありません。

36ツールで何ができるか

Nexlev MCPは36種類のツールを提供しています。大きく6カテゴリに分かれています。

チャンネル調査では、ロングフォームおよびショート別のチャンネル検索・類似チャンネルの発見・フェイスレスチャンネルの検出・登録者数やアウトライヤースコアなど複数条件での絞り込みができます。「登録者5万人以下でアウトライヤースコアが高いファイナンス系チャンネルを見つけて」という自然言語クエリをそのまま投げられます。

動画インテリジェンスでは、キーワードや内容での動画検索・コメント取得・字幕とトランスクリプトの一括取得ができます。競合チャンネルの動画戦略をまとめて解析するのに使えます。

ビジュアル検索では、サムネイルの見た目で類似動画を探す機能があります。自分のニッチでどのビジュアルスタイルがクリックされているかをデータで確認できます。

ニッチインテリジェンスでは、ニッチの概要(視聴者プロファイル・コンテンツフォーマット・収益ポテンシャル)を1回のクエリで取得できます。ニッチ参入前の事前調査を大幅に短縮できます。

収益化チェックでは、特定チャンネルや動画がYouTubeパートナープログラムの条件を満たしているか、動画ごとのRPM推定値も確認できます。

データは毎日更新されており、トレンドの発生は当日中に反映されます。

Claudeへの接続手順

接続にAPIキーは不要です。OAuth認証のみで完結します。

  1. dashboard.nexlev.io で無料アカウントを作成する
  2. claude.ai → Settings → Connectors → 「Add custom connector」を開く
  3. 以下の情報を入力する
項目
Name NexLev
Server URL https://prod.dashboard.nexlev.io/api/claude-mcp
Authentication OAuth
  1. 追加後、NexlevアカウントでOAuthログインして承認する
  2. Settings → Connectors → NexLev → Configure → Tool permissions を「Always allow」に設定する

「Always allow」の設定により、ツール使用のたびに確認ダイアログが表示されなくなります。接続後、Claudeとの会話でYouTubeデータを必要とする質問をするだけで、自動的に適切なツールが呼ばれます。

ChatGPTへの接続手順

ChatGPT Plus以上のプランが必要です。

  1. chatgpt.com → Settings → Apps → Advanced settings → Developer modeをオンにする
  2. Settings → Apps → 「Create App」を開く
  3. Name: NexLev、MCP Server URL: https://prod.dashboard.nexlev.io/api/mcp、Authentication: OAuth を入力して作成する
  4. 初回のツール使用時にNexlevアカウントでOAuth認証する

ClaudeとChatGPT、両方に同じNexlevアカウントを接続できます。Nexlevの公式説明によると、ツール呼び出し精度の観点でClaudeを推奨しています。

料金

MCP機能はNexlevの全プランに含まれます。無料アカウントでもクレジットカード不要で接続できます。ただし、ツールごとに1日あたりの使用上限があります。

プラン ツール使用上限(目安)
Free 10〜50回/ツール/日
Lite/Premium 100〜500回/ツール/日
Pro 200〜500回/ツール/日

上限はツールごとに異なります。詳細は公式のMCPページで確認してください。

使いこなしのポイント

MCPの価値はデータ取得の自動化にあります。単発の質問だけでなく、「競合5チャンネルを分析してコンテンツギャップをリストアップして」のように複数ツールを連続使用するリクエストに対しても、ClaudeがNexlevのツールを組み合わせて自律的に調査を進めます。

無料プランはツールあたり10〜50回と回数制限が厳しめです。本格的なリサーチ用途にはLite以上が現実的な選択肢になります。また、接続はread-onlyのため、チャンネル操作や動画投稿の自動化には対応していません。

Nexlev MCPは、YouTubeデータを持てるAIアシスタントという新しい用途を開きます。リサーチ工数を大幅に削減したいYouTubeクリエイターやコンテンツマーケターにとって、試してみる価値があるツールです。