2026年4月8日、GoogleがGeminiアプリに大きな変更を加えた。これまで別アプリとして存在していたNotebookLMが、Geminiのサイドパネルに「ノートブック(Notebooks)」セクションとして組み込まれた。

この記事でわかること:

  • 新「ノートブック」機能で何が変わったか
  • 具体的な使い方と設定手順
  • NotebookLM×Gemini×Obsidianを組み合わせた学習ワークフロー

https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/2100286.html

これまでとの違い

2026年1月、GeminiのチャットでNotebookLMのノートブックをソースとして参照できる機能が実装された。手順は、まずNotebookLMでノートブックを作成し、Geminiの入力欄にある「+」メニューから選んで参照させるという流れだった。操作の入口がNotebookLMにある点が、日常的な使用の障壁になっていた。

今回の「ノートブック」機能はその構造を逆転させた。GeminiアプリのサイドパネルにNotebookLM専用のセクションが新設され、Gemini上でノートブックの作成・管理が完結する。わざわざNotebookLMを開かなくても、使い慣れたGeminiの画面から知識データベースを操作できるようになった。

重要なのは双方向同期だ。Geminiのノートブックに蓄積した内容はNotebookLMと自動で同期されるため、NotebookLM固有の出力機能——動画概要(Video Overview)、音声概要(Audio Overview)、インフォグラフィックス——もそのまま使い続けられる。

何が追加されたか

専用サイドパネルセクション

チャットと並んで「ノートブック」タブが表示され、進行中のテーマ別にノートブックを作成できる。プロジェクト単位、学習テーマ単位での整理が自然にできる設計になっている。

ソースの関連付け

各ノートブックにはGoogleドライブのドキュメント、外部Webサイト、アップロードファイルを関連付けられる。カスタム指示も設定できるため、「このノートブックでは必ず○○の観点から答える」といった固定設定が可能だ。

チャット履歴の取り込み

ノートブック外で行ったGeminiとのチャットが関連するトピックに気づいた場合、そのチャット履歴から直接ノートブックへ追加できる。散発的な調べ物を後からまとめて知識ベースに取り込めるため、情報が流れていきにくくなる。

具体的な使い方

  1. Geminiアプリのサイドパネルでノートブックをトピックごとに作成する
  2. 関連するPDF、ドキュメント、URLをソースとして追加する
  3. ノートブックを選択した状態でGeminiとチャットすると、ソースの内容が自動参照される
  4. NotebookLMで動画概要やインフォグラフィックスを生成し、Geminiに戻して活用する

Geminiのチャットは従来どおりWeb検索とDeep Research機能を持っているため、「自分の資料を根拠にしながら最新の公開情報も参照する」という使い方が一つのチャット画面で完結する。

Obsidianと組み合わせると何が変わるか

GeminiとNotebookLMが一体化したことで、情報の抽出と分析はこのワークフロー上でほぼ完結するようになった。そこにObsidianを加えると、「蓄積」の問題も解決する。

ObsidianはMarkdown形式でローカル保存するノートアプリだ。バックリンク機能で過去のノートとの関連を可視化でき、プラグインを使った自動化にも対応している。

3ツールの役割分担はこうなる。

  • NotebookLM(Gemini統合):資料を根拠にした正確な情報抽出と分析
  • Gemini:Web情報との組み合わせによる発想・構造化・生成
  • Obsidian:生成した知識の長期保管と知識ネットワークの構築

Geminiのノートブックで整理した要点や分析結果をObsidianのアトミックノートとして保存し、バックリンクで関連する過去の知識とつなぐ。このサイクルを続けると、AIの出力が流れ去らずに個人の知識として積層していく。

ワークフローの全体像はシンプルだ。Geminiのノートブックで調べ・分析し、NotebookLMで視覚的な成果物を生成し、ObsidianにMarkdownとして保存する。この3ステップは今日から無料(Obsidian)と有料プラン(Gemini)の組み合わせで始められる。

対応状況

2026年4月8日時点での対応状況は以下のとおりだ(参考)。

  • 対象プラン: Google AI Ultra / Pro / Plus の加入者
  • 対応環境: Web版のみ(モバイル版は展開予定)
  • 非対応: 18歳未満アカウント、WorkspaceおよびEducationアカウント
  • 無料ユーザー: 展開予定だが時期は未定

まとめ

Geminiの「ノートブック」機能は、NotebookLMとGeminiの操作上の断絶を解消した。2つのアプリを行き来していた操作がGeminiのサイドパネルに統合されることで、日常的な情報収集の流れに知識管理が自然に組み込まれる。

NotebookLMで正確に抽出し、GeminiのWeb検索で最新情報を補完し、ObsidianにMarkdownで蓄積する——この3ステップは、AIツールを使った知識管理の実践的な選択肢として機能する。