Meta広告の運用は、クリエイティブの量が増えるほど手動チェックの限界が見えてくる。Hook Rateが落ちたか、予算配分がずれていないか、Pixelの計測が正しく動いているかを人力で追い続けるのは難しい。

この記事でわかること:

  • claude-adsがClaude Codeで何をしてくれるか
  • インストール方法と使えるコマンド一覧
  • Meta広告監査で自動チェックされる内容
  • Meta Ads APIとリアルタイム連携する方法

Claude Code向けの広告監査スキル「claude-ads」

https://github.com/AgriciDaniel/claude-ads

claude-adsは、Claude Codeに広告監査の能力を追加するオープンソースのスキルです。Meta Ads・Google Ads・YouTube Ads・LinkedIn Ads・TikTok Ads・Microsoft Ads・Apple Adsの7媒体に対応しており、250以上のチェック項目を並列のサブエージェントが実行します。

出力されるのは「Ads Health Score(0〜100点)」と、優先度順に並んだ改善アクションのリストです。レポートはPDF形式でも出力でき、クライアントへの提出資料として使えます。

インストール方法

Claude Codeのプラグイン機能を使う方法が推奨されています。Claude Codeのターミナル内で以下のコマンドを実行します。

/plugin marketplace add AgriciDaniel/claude-ads
/plugin install claude-ads@agricidaniel-claude-ads

Unix・macOS・Linux環境では、ワンコマンドのインストールも用意されています。

curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/AgriciDaniel/claude-ads/main/install.sh | bash

主なコマンド

インストール後は、Claude Codeのターミナルでスラッシュコマンドを使って監査を実行します。代表的なコマンドは次のとおりです。

コマンド 内容
/ads audit 全媒体の横断監査(並列実行)
/ads meta Meta広告の深堀り分析(50チェック)
/ads creative クリエイティブ品質と疲弊検知
/ads budget 予算・入札戦略の見直し
/ads math CPA・ROAS・損益分岐点の計算
/ads report PDF形式の監査レポート生成

/ads auditは6つのサブエージェントを並列起動し、媒体ごとの監査、クリエイティブチェック、コンバージョン計測の確認、予算評価、法令・ポリシー遵守チェックをまとめて実行します。

Meta広告で自動チェックされる内容

/ads metaが実行する50項目のチェックは、大きく4つの領域に分かれています。

Pixel / CAPI: Meta Pixelの計測精度、Conversions API(CAPI)の設定状況。ブラウザのみのPixel計測は「ROAS数値が実態と乖離する」原因になるため、CAPIとの併用が前提になります。

クリエイティブの多様性: Meta Andromeda(配信最適化アルゴリズム)の特性に合わせたフォーマット多様性の評価。動画・静止画・カルーセルのバランスや、Hook Rate(3秒視聴数 ÷ インプレッション数)・Hold Rate(完全視聴数 ÷ 3秒視聴数)の計算も含まれます。

アカウント構成: キャンペーンの目的設定、広告セット数、オーディエンス重複、除外設定の確認。

コンプライアンス: Meta広告ポリシーへの適合、廃止された機能の使用チェック。

Meta Ads APIとリアルタイムで連携する

より深い分析には、Claude CodeとMeta Ads APIを直接つなぐことが効果的です。Porter Metrics(portermetrics.com)が提供するMCPを使えば、設定は数分で完了します。

https://portermetrics.com/en/tutorial/claude/chat-meta-ads/

Claude.aiの設定画面でカスタムコネクタとして mcp.portermetrics.com/mcp を追加し、Metaアカウントを認証するだけです。Claude Code・Claude Webどちらからでも使え、Google AdsやGA4・Shopifyなど20以上のソースとデータを横断して質問できます。

接続後は、「昨日CPMが20%上がったクリエイティブを見つけて、共通する視覚的要素を教えて」のような自然言語で直接データを照会できます。あるSaaS企業の事例では、この方法でクリエイティブ疲弊を人間より2日早く検知し、月間広告費の15%を節約したと報告されています(参考)。

vibe codingで自分専用の分析ツールを作る

claude-adsのようなスキルを使わず、Claude Codeだけで独自ツールを構築する動きも広がっています。デジタルマーケターのMike Futiaは、Claude Codeに「Meta広告アカウントに接続して、全クリエイティブのパフォーマンスをAIで分析し、何が機能して何が機能していないかを理由込みで教えるツールを作って」と指示するだけで、実用的な分析ツールを完成させました。

自然言語で仕様を伝えてコードを生成させるこのアプローチは「vibe coding」と呼ばれ、プログラミングの専門知識がなくても、Meta Marketing APIと連携するPythonスクリプトを作れる点が特徴です。Advolve社の事例によると、こうしたエージェント型のワークフローを導入した代理店では、キャンペーン監査やレポート作成といった手動作業が90%削減されたとされています(参考)。

まとめ

claude-adsは、Claude Codeに広告監査能力を追加するOSSスキルです。インストール後は /ads meta 一つで50項目のチェックが自動実行され、Ads Health Scoreで現状を把握できます。Porter MCPと組み合わせれば、Meta Ads APIのリアルタイムデータに自然言語でアクセスする環境が整います。広告アカウントの規模が大きくなるほど、手動確認のコストに対して自動化の効果は大きくなります。