長時間タスクを走らせたまま席を外すと、完了したかどうかが気になって何度もターミナルを確認しに戻ってしまう。その手間がなくなった。

2026年4月15日リリースのClaude Code v2.1.110で、モバイルプッシュ通知機能が追加された。Remote Controlと組み合わせることで、タスク完了や承認待ちのタイミングにiOS・Androidアプリへ自動で通知が届くようになっている。

この記事でわかること:

  • プッシュ通知を使うための前提条件と必要バージョン
  • Claude CodeとスマホアプリをつなぐRemote Controlの仕組み
  • 4ステップの有効化手順
  • 通知が届くタイミングと手動リクエストの方法
  • iOS・Android別のトラブル対処

https://docs.claude.com/en/docs/claude-code/remote-control

v2.1.110で追加されたプッシュ通知ツール

Claude Code v2.1.110のChangelogには「Added push notification tool」と記載されている。Remote Controlのセッションが有効なとき、Claudeがスマートフォンへプッシュ通知を送れるようになった変更だ。

それまでは長時間タスクの完了をターミナル上でしか確認できなかった。ビルド・テスト・大規模なリファクタリングといった数十分かかる処理中は、席を離れると完了を見逃すリスクがあった。通知機能はその問題を直接解消する。

Remote Controlとは何か

プッシュ通知を使うには、Remote Controlの有効化が前提になる。Remote Controlはclaude.ai/codeやClaudeモバイルアプリから、ローカルマシン上で動いているClaude Codeセッションへ接続する機能だ。

セッション中、ファイルシステムやMCPサーバー、ツール類はすべてローカル上で動き続ける。クラウドに処理が移るわけではなく、スマートフォンとブラウザはあくまで「そのローカルセッションへの窓口」として機能する。

Remote Controlはv2.1.51以降で使え、Pro・Max・Team・Enterpriseの各プランで利用できる。APIキーのみの環境では動作しない。TeamとEnterpriseではデフォルトでオフになっており、管理者がClaude Codeの管理設定でトグルをオンにする必要がある。

プッシュ通知はさらに新しいv2.1.110以降が必要になる。claude --version でバージョンを確認してから設定を進めること。

有効化の4ステップ

1. Claudeモバイルアプリをインストールする

iOS版またはAndroid版のClaudeアプリをインストールする。

2. Claude Codeと同じアカウントでサインインする

ターミナルでClaude Codeにログインしているアカウント・組織と同一のアカウントを使うこと。別のアカウントでは通知が届かない。

3. 通知の許可を出す

アプリ起動時に表示されるOS標準の通知許可ダイアログで「許可」を選ぶ。iOSでは後から「設定 → 通知 → Claude」でも変更できる。

4. Claude Codeの設定で通知をオンにする

ターミナルで /config を実行し、「Push when Claude decides」をオンにする。

以上で準備は完了だ。次にRemote Controlセッションを起動すれば通知が有効になる。ターミナルで claude remote-control を実行するとセッションが始まり、接続用のURLかQRコードが表示される。

通知が届くタイミング

通知の送信タイミングはClaudeが判断する。設定できるのはオン・オフの切り替えだけで、イベントごとの細かい設定はない。

実際に送信されるのは次の2つの場面が中心になる。

  • 長時間タスクが完了したとき
  • Claudeが次の作業を続けるためにユーザーの判断や入力を待っているとき

「このテストが終わったら通知して」のように、プロンプトの中で通知を明示的にリクエストする書き方も使える。notify me when the tests finish のような文言をプロンプトに添えると、Claudeがそのタイミングで通知を送る。

通知が届かないときの確認ポイント

/config 画面に「No mobile registered」と表示されている場合は、スマートフォンのClaudeアプリを一度開くことでプッシュトークンが更新される。次回Remote Controlが接続したときに警告が消える。

iOSの集中モードや通知サマリー機能は、通知の到着を遅らせたりまとめたりすることがある。長時間タスクの完了をリアルタイムで受け取りたい場合は、「設定 → 通知 → Claude」でClaudeアプリを集中モードの例外に追加しておくと確実だ。

Androidでは積極的なバッテリー最適化が通知の遅延を引き起こすことがある。システム設定でClaudeアプリをバッテリー最適化の対象外に設定すると改善する。

まとめ

Claude Code v2.1.110のプッシュ通知機能は、Remote Controlと組み合わせることで「ターミナルから離れている時間を無駄にしない」運用を実現する。設定は /config の1項目をオンにするだけで、すぐに使い始められる。ビルドやテスト、大規模な処理を走らせながらコーヒーを取りに行く、その程度の距離でも確実に作業の区切りをつかめるようになった。