xAIが2026年5月に向けて、コーディングエージェント・デスクトップAI・画像生成・超大型モデルと、7つの新製品・新モデルを一気に予告しています。

この記事でわかること:

  • Codex・Claude Codeに対抗するGrok Buildの仕様
  • デスクトップ操作AI「Grok Computer」の現状
  • Grok Imagine Pro / 2.0の画像・動画生成アップデート
  • Grok 4.4・4.5・5のパラメータ規模とリリース時期

Grok Build — Claude Code競合のコーディングエージェント

https://x.ai/news/grok-code-fast-1

Grok Buildは、Codex・Claude Codeと同じポジションを狙うxAIのCLIコーディングエージェントです。ツイートによると「imminent(間近)」とされており、2026年5月中に一般公開される見込みです。

ベースモデルは2025年8月に公開済みのgrok-code-fast-1で、SWE-Bench Verifiedで70.8%を達成しています。同モデルはすでにCursor・GitHub Copilot・Cline・Windsurf等で限定無料提供中です。

特徴的なのはArena Modeで、最大8つのAIエージェントを並列実行し、出力をアルゴリズムでランク付けしてから人間がレビューする仕組みです。コードはローカルで実行されるため、ソースコードがクラウドに送られません。

APIでの利用料金は入力トークン$0.20/百万、出力トークン$1.50/百万と、コーディング特化モデルとしては低価格帯に設定されています。

Grok Computer — デスクトップ操作AI

https://www.dextools.io/news/grok-computer-xai-ai-agent-controls-pc-everything-we-know-2026

Grok Computerは、マウス操作・キーボード入力・画面読み取りを通じてPCを自律操作するコンピュータユースエージェントです。Elon Muskが「Grok Computerはベータ中で、近日中に広く公開する」と確認しており、現在は一部ユーザー向けのプライベートベータが進行中です。

Project Macrohardと呼ばれるTesla・xAI共同プロジェクトの一環として開発されており、Teslaが20億ドルをxAIに投資しています。名称は意図的にMicrosoftを揶揄したものです。

競合としてはAnthropicのClaude Computer Use(2026年3月23日リリース)・OpenAIのOperatorが先行していますが、GrokのX(旧Twitter)との統合や速度面での差別化が期待されています。

Grok Imagine Pro 1080p / Grok Imagine 2.0 — 画像・動画生成の強化

https://x.ai/api/imagine

Grok Imagineの画像・動画生成機能に2つの大きなアップデートが控えています。

Grok Imagine Proは1080p解像度の画像・動画生成をサポートするProモードで、SuperGrokサブスクリプション(月$30)が必要になる見込みです。4月初旬にQualityモード・Speedモードが追加された際に予告されており、まもなく登場します。

Grok Imagine 2.0はより大規模な刷新で、音声・オーディオ処理の対応と、顔・細部のディテール一貫性の大幅改善が含まれます。数週間以内のリリースとされています。

Grok 4.4 / 4.5 — 1兆〜1.5兆パラメータの中規模更新

Colossus 2スーパークラスター(Nvidia Blackwell GPU 55万基以上、消費電力1.5ギガワット)が現在7つのモデルを同時学習中であることが確認されており、そのうちGrok 4.4・4.5が近く公開される見込みです。

  • Grok 4.4: 1兆パラメータ。2〜3週間以内にリリース予定
  • Grok 4.5: 1.5兆パラメータ。4〜5週間以内にリリース予定

現在の最新フラッグシップはGrok 4.3(2026年4月30日公開)で、コンテキスト100万トークン・ネイティブ動画入力・PDF/PPTX/XLSXの直接生成に対応しています。Grok 4.4・4.5はその後継となります。

Grok 5 — 6兆〜10兆パラメータの超大型モデル

https://felloai.com/all-we-know-so-far-about-grok-5/

Grok 5はColossus 2が学習中のモデルのうち最大規模のものです。xAI公式のコミュニケーションによるとQ2 2026(5〜6月)のパブリックベータが最も有力な時期とされています。

現在の情報では、Mixture-of-Expertsアーキテクチャで6兆パラメータが主要な候補ですが、Musk自身が「10兆パラメータモデルを学習中」と発言しており、最終仕様は未確定です。マルチエージェントシステムは現行の4エージェントから16エージェント以上に拡張される可能性があります。

Polymarketの予測では6月30日までのリリース確率は約33%で、APIフルアクセスはQ3 2026にずれ込む可能性もあります。MuskはGrok 5によるAGI達成を主張していますが、独立した検証はまだ行われていません。

現在確認できるxAIの公式リリース状況

現時点でxAIが正式公開済みのモデル・サービスは以下の通りです。

  • Grok 4.3 API(2026年4月30日): 入力価格約40%値下げ、コンテキスト100万トークン、ネイティブ動画入力
  • grok-code-fast-1(2025年8月28日): Cursor・GitHub Copilotなどで利用可能なコーディング特化モデル
  • Grok Imagineのベータ版API(2026年): 動画・画像・音声の生成API

Grok Build・Grok Computer・Grok 5はいずれもまだ一般公開に至っておらず、公式発表内容と観測情報を区別して追いかけることが重要です。公式情報の確認先はxAI公式ニュースページ(x.ai/news)と公式@xAIアカウントです。