色あせた家族写真が、スマートフォンで撮ったばかりのような鮮明さに戻る。特別なソフトも技術も不要で、ChatGPTに写真を貼り付けるだけで実現できます。

2026年4月21日にOpenAIがリリースした「GPT Image 2(ChatGPT Images 2.0)」は、古い写真の修復・アップスケールを無料プランから試せます。この記事では以下を解説します。

  • GPT Image 2が写真修復に向いている理由
  • ChatGPTで4Kアップスケールする具体的な手順
  • 用途別の推奨プロンプト2種
  • 無料プランの制限と有料プランの違い
  • 修復結果で注意すべき点

古い写真の修復がAIで変わった理由

スキャンした古い写真には、ピクセルの粗さ・日焼けによる色あせ・折り目や傷などの劣化が重なります。従来これらを直すには、Photoshopなどの画像編集ソフトを使いこなすスキルが必要でした。

GPT Image 2はこの壁を取り除きました。「足りないピクセルを補完し、テクスチャを再生成する」という画像生成AIの仕組みを使い、元の被写体や構図を保ちながら解像度と質感を高められます。ChatGPTのチャット画面から写真を貼り付け、テキストで指示を送るだけで処理が完結します。

技術的な背景としては、ChatGPT経由では最大2K(2048px相当)、APIのベータ版では最大4K(3840px)での出力に対応しています(shiftb.dev の解説による参考)。

ChatGPTで古い写真を4Kに修復する手順

https://chatgpt.com/

ステップ1: ChatGPTを開く

ChatGPTにアクセスし、新しいチャットを開きます。無料アカウントでも利用できます。

ステップ2: 写真をアップロードする

チャット入力欄の画像アイコンをクリックし、修復したい写真を添付します。スキャン画像、スマートフォンで撮影した古いプリント写真どちらでも構いません。

ステップ3: プロンプトを入力して送信する

以下のプロンプトを貼り付け、Enterキーを押します。

一般写真・風景向けプロンプト

Upscale the uploaded photo to 4K resolution in the same aspect ratio while preserving the original subject, features, and composition. Enhance textures to look ultra-realistic, improve cinematic lighting, and ensure sharp focus throughout.

ポートレート(人物写真)向けプロンプト

人物の顔が含まれる写真には、こちらのプロンプトが適しています。顔立ちや表情が大きく変わりにくくなります。

Enhance this portrait while keeping the person's identity, face shape, and expression exactly as in the original. Only subtle cleanup is allowed. Keep the background unchanged. Recreate the image as if shot with a Sony A1 camera using an 85mm f1.4 lens, 4K, 10-bit colour, cinematic style.

ステップ4: 生成された画像をダウンロードする

処理が完了すると修復画像が表示されます。画像を右クリック(またはタップ長押し)で「名前を付けて保存」すればダウンロード完了です。

料金と生成枚数

プラン 月額 1日の目安枚数 Thinking Mode
Free(無料) 0円 2〜3枚程度 非対応
Plus $20/月(約3,000円) 約180〜200枚 対応
Pro $200/月(約30,000円) 実質制限なし 対応(優先)

無料プランは「Instant Mode」のみで、1日あたり2〜3枚という制限があります。家族写真を数枚試す用途なら十分ですが、大量の写真を処理したい場合はPlusプラン(月$20)が実用的です(SHIFT AI TIMESの料金解説参考)。

Thinking Modeは有料プランのみ利用できる機能で、Web検索と推論を組み合わせた生成が可能です。写真修復の用途ではInstant Modeで十分なケースが多く、まず無料で試してから判断するとよいでしょう。

修復結果で気をつけること

GPT Image 2による修復は「元の写真を拡大する」のではなく「欠けた情報を生成して補う」処理です。そのため、次の点を把握した上で使うことを勧めます。

人物の細部が変わる可能性がある

AIが顔のディテールを補完する際、元の写真にはなかった特徴が加わることがあります。特に目・鼻・口などの細部は、ポートレート向けプロンプトを使っても完全には一致しない場合があります。記録として残す用途では元データを必ず別途保存してください。

GadgetsToUse の比較検証によると、ChatGPTの結果はGeminiと比べて「細部を維持した現実的なアップグレード」に見え、Geminiは過度なシャープ化と若干の歪みが出やすいという差があります(参考)。

同じプロンプトでも結果が変わる

生成AIの性質上、同じ画像・同じプロンプトでも毎回微妙に異なる結果になります。気に入らない場合は同じプロンプトで再生成するか、プロンプトの表現を調整してみましょう。

まとめ

以前は専用ソフトとスキルが必要だった写真修復が、ChatGPTで完結するようになりました。無料プランでも毎日試せるため、まず手持ちの古い写真1枚で動作を確認してみるとよいでしょう。AIが「足りない情報を生成して補う」仕組みである以上、記録目的で使う場合は元データの保管が前提になります。その点を踏まえれば、印刷・SNS投稿・デジタルアルバム化など幅広い用途に使えます。