クレジットカードなしで、今日から動画も音声も音楽もコードも生成できる。
2026年時点で、無料枠のある実用的なAIツールが6ジャンルに揃っています。「無料は試用版」という常識は変わりつつあります。それぞれの無料枠で実際に何ができるのか、どこに制限があるのかを整理します。
この記事でわかること:
- AI動画生成「Kling AI」の無料枠と制限
- AI画像生成モデル「FLUX」を無料で使う方法
- オープンソースTTS「Kokoro TTS」の特徴と導入方法
- AI音楽生成「Suno」の無料プラン
- AI検索「Perplexity」の無料プランでできること
- 「GitHub Copilot Free」の月間コーディング支援枠
Kling AI — 1日66クレジットでAI動画を生成する
Kling AIは中国のKuaishou(快手)が開発したAI動画生成ツールです。現行バージョンのKling 3.0は無料プランでも1日66クレジットを受け取れます。5秒の動画1本あたり約11クレジットを消費するため、1日に5〜6本の短尺動画を生成できる計算です。
生成解像度は720pに制限され、出力にはウォーターマークが入ります。商用利用は不可ですが、個人のテストや趣味目的なら実用範囲に入ります。生成待機時間は5〜30分程度で、有料プランより長い点は考慮が必要です。クレジットは毎日リセットされ、未使用分の持ち越しはできません。
有料プランは月6.99ドルから。動画の最大尺が2分に伸び、1080p出力とウォーターマーク除去が追加されます。
FLUX — ローカルでも動かせる画像生成モデル
Black Forest Labsが開発するFLUXは、オープンウェイトの画像生成モデルです。2025年11月にリリースされたFLUX.2は4MP解像度での出力や複数の参照画像によるコントロールに対応しています。
無料で利用する方法は2つあります。1つはFLUX.1 SchnellをローカルPCで動かす方法です。SchnellモデルはApache 2.0ライセンスで公開されており、12GB以上のVRAMを持つGPUがあれば生成枚数の制限なく使えます。もう1つはBlack Forest Labsの公式サイトからオンラインで試す方法で、アカウントなしでFLUX.2を一定枚数まで試用できます。
ローカル実行できる点がStable Diffusionと同様の強みで、API費用を永続的にゼロにしたい用途に向いています。
Kokoro TTS — 82Mパラメーターで商用利用も可能な音声合成
https://github.com/hexgrad/kokoro
Kokoro TTSはhexgradが公開したオープンソースのテキスト読み上げ(TTS)モデルです。パラメーター数は8200万と軽量ながら、Hugging Face TTSスペースアリーナでシングルスピーカー音声品質1位を獲得した実績があります。規模の5〜15倍あるモデルと同等以上の自然な音声を出力します。
対応言語は英語・日本語を含む8言語、ボイスは48種類から選択できます。Apache 2.0ライセンスで公開されているため、個人利用だけでなく商用プロダクトへの組み込みも完全無料で行えます。
pip install kokoro で導入でき、Google Colabでもすぐに動作確認できます。サーバー不要で手元のPCで推論が完結するため、APIコストがゼロになる点が企業の開発者にも選ばれる理由の一つです。インストールなしで試したい場合はHugging Faceのデモスペースにブラウザからアクセスできます。
Suno — 1日50クレジットで最大10曲を生成する
SunoはAIで楽曲を生成するサービスです。無料プランでは1日50クレジットを受け取れます。標準的な曲生成は1回5クレジットを消費するため、1日に最大10曲を生成できます。
使用できるモデルはv4.5-All。有料プランが利用できるv5には届きませんが、歌詞・ジャンル・BPMを指定した楽曲生成は十分に機能します。生成した曲はMP3でダウンロード可能です。商用利用は不可で、クレジットは翌日リセットされ未使用分は持ち越せません。
Proプランは月9.99ドルで月2500クレジット・v5モデル・商用権が付きます。趣味・学習目的なら無料枠でも試し始めるには十分です。
Perplexity — 無制限の基本検索と1日5回のPro検索
Perplexityは回答に引用元URLを付けるAI検索エンジンです。無料プランでは通常の検索が無制限に使えます。より深い調査を行うPro検索モードは1日5回まで利用可能です。
使用できるモデルはGPT-3.5 Turbo・Gemini 1.5 Flash・Perplexity Experimentalのいずれかが自動的に選択されます。PDFや画像ファイルのアップロード、DALL-Eによる画像生成はPro(月20ドル)限定です。
引用元URLが必ず表示される設計により情報の確認がしやすく、ChatGPTやGeminiの無料プランと並行して使うユーザーも多いです。高トラフィック時にスロットリングがかかる場合がある点は注意が必要です。
GitHub Copilot Free — 月2000回のコード補完と50回のチャット
GitHub Copilot Freeは、GitHubアカウントだけで使い始められる無料のコーディング支援プランです。月間2000回のコード補完と50回のCopilot Chatリクエストを提供します。VS Code・JetBrains系IDEなど主要な開発環境に対応しています。
2026年4月20日の変更により、ProおよびPro+プランへの新規登録が一時停止されています。Freeプランの新規登録は引き続き受け付けており、既存ユーザーはプランのアップグレードも可能です。また2026年6月1日からリクエスト数ベースの課金から使用量ベースの課金へ移行する予定で、Freeプランへの詳細な影響は確認中です(参考)。
GitHubのエコシステムに乗っているため、リポジトリのコードをコンテキストとして読み込ませやすい点が強みです。個人開発者や学習目的の利用であれば月2000回の補完は日常的なコーディングに対応できます。
無料枠ごとの特徴を把握して使い分ける
6つのツールを俯瞰すると、いくつかの傾向が見えます。クレジット制(Kling AI・Suno)は毎日リセットされるため、継続して使うには定期的なアクセスが前提になります。ローカル実行型(FLUX・Kokoro TTS)はGPUやストレージの準備は必要ですが、API費用が永続的にゼロになります。検索・コーディング系(Perplexity・GitHub Copilot)は月次・日次の制限がゆるめで、日常業務の補助ツールとして使いやすいです。
商用利用が必要な場面では、FLUX.1 SchnellとKokoro TTSがApache 2.0ライセンスで完全に無料です。Sunoは有料プランに移行しないと商用利用はできません。目的と用途を整理した上で使い始めると、無料枠を無駄なく活用できます。
