Claudeとの会話量が増えると、セッション中にメモリが数GBも膨れ上がるという問題が続いていた。2026年4月28日にリリースされたClaude Code 2.1.121では、この問題が複数同時に修正されている。加えて、MCPサーバーの読み込み方を制御できる新オプションや、プラグイン管理コマンドの追加など、実務で差が出る変更が揃っている。

この記事でわかること:

  • MCP alwaysLoad オプションの仕組みと使いどころ
  • 修正された3件のメモリリークの内容
  • claude plugin prune コマンドの使い方
  • /skills の絞り込み検索など日常操作の改善点
  • PostToolUse フックの対応範囲拡大

https://github.com/anthropics/claude-code/releases/tag/v2.1.121

MCPサーバーをいつでも使えるようにする alwaysLoad

Claude Codeは起動時にMCPサーバーのツールをすぐ読み込まず、必要になるまで遅延させる仕組みを持つ。この設計はコンテキストウィンドウの節約に役立つが、常に参照したいサーバーには逆効果になることがある。

今回追加された alwaysLoad オプションは、特定のサーバーに対してこの遅延を無効にするものだ。settings.json のMCPサーバー設定に "alwaysLoad": true を加えると、セッション開始と同時にそのサーバーのツールがコンテキストに読み込まれる。

{
  "mcpServers": {
    "my-tool": {
      "command": "npx",
      "args": ["my-mcp-server"],
      "alwaysLoad": true
    }
  }
}

ファイル操作やDB参照のように「毎回使うことがわかっている」サーバーに設定しておくと、ツールが見つからないという状況を防げる。

3件のメモリリークを同時修正

今回のリリースで最も影響が大きいのはメモリ関連の修正だ。

画像を多く扱うセッションでRSSが数GBに達する問題が修正された。長期タスクや画像生成ワークフローで動かしている場合、これまでメモリ不足でクラッシュするケースがあった。

/usage コマンドも問題を抱えていた。トランスクリプト履歴が長い環境で最大2GBのメモリを消費していた。加えて、長時間実行のツールが途中で失敗した際に発生するメモリリークも別途修正されている。

これらは3件それぞれ独立した原因を持つバグだった。長時間セッションを運用する用途では、アップデートの効果を実感しやすいはずだ。

claude plugin prune で孤立した依存を削除

プラグインをアンインストールしたとき、そのプラグインが自動インストールした依存パッケージが残ることがあった。今回追加された claude plugin prune コマンドはこの孤立した依存を検出して削除する。

plugin uninstall --prune オプションを使うと、アンインストールと同時にカスケード削除も実行できる。プラグインを頻繁に試す環境でディスクが少しずつ圧迫される問題を防げる。

/skills に絞り込み検索を追加

スキルが増えてきたとき、目的のものを探してスクロールする手間がなくなった。/skills コマンドを開くと画面上部にテキスト入力欄が表示され、キーワードを入力するとリアルタイムで絞り込まれる。

Claude Codeをヘビーユーズするほどスキルの数は増えていく。検索なしで管理するには限界があったため、実用上の改善幅は大きい。

PostToolUse フックが全ツール対象に

PostToolUse フックの hookSpecificOutput.updatedToolOutput を使ってツール出力を差し替える機能が、これまではMCPツールのみ対応だった。今回のリリースでBashツールや組み込みツールを含むすべてのツールに対応した。

フックを使ってツール実行後の出力を加工・フィルタリングする自動化を組んでいる場合、対象範囲が広がったことで同じ仕組みを使い回せる。

そのほかの主な変更

MCP接続の安定性も改善された。起動時に一時的なエラーが出たサーバーがこれまで切断状態のまま残っていたが、最大3回の自動再試行を行うようになった。

フルスクリーンモードでは複数の表示問題が修正されている。スクロール後にプロンプト入力でカーソルが一番下に戻ってしまう挙動の修正、ターミナルをはみ出すダイアログのスクロール対応、折り返した長いURLをどの行をクリックしても全体が開く改善などが入った。

起動速度も若干改善された。バージョンアップ直後に表示されるスプラッシュ画面からRecent Activityパネルが削除され、表示の読み込みが速くなっている。

まとめ

Claude Code 2.1.121は機能追加よりも品質改善に重点を置いたリリースだ。メモリリーク3件の同時修正は長時間・大容量セッションを使うユーザーに直接効く。MCP alwaysLoad は小さな変更に見えるが、特定サーバーを毎回使う用途では設定しておく価値がある。

アップデートは npm install -g @anthropic-ai/claude-code または claude update で適用できる。