「モバイルアプリを作りたいけど、開発の壁が高すぎる」。そんな悩みに対して、AIがコードを丸ごと生成してくれるツールが注目を集めています。Rorkは、テキストで指示を出すだけでiOS・Androidの両対応アプリを生成するAIモバイルアプリビルダーです。
この記事でわかること:
- Rorkの仕組みとできること
- Supabaseとの連携でバックエンドを自動構築する方法
- Rork Maxによるネイティブ Swift アプリ開発
- 料金プランと競合ツールとの違い
Rorkが解決する課題
モバイルアプリ開発には、UI設計、ナビゲーション、状態管理、API連携、プラットフォームごとのビルドなど、多くの工程があります。従来はReact NativeやFlutterの知識が前提で、非エンジニアがアプリを形にするにはハードルが高い状況でした。
Rorkは、自然言語のプロンプトからReact Native(Expo)ベースのモバイルアプリを自動生成します。UIの配置、画面遷移、データ管理まで含めたコードが一度に出力され、Expo Goを使えば実機での動作確認も数秒で完了します。生成されたコードはすべてエクスポート可能で、開発者が後から手を加えることもできます。
プロンプト3回でSupabaseバックエンドが動く
Rorkが特に力を発揮するのが、バックエンド構築との組み合わせです。オープンソースのBaaS(Backend as a Service)であるSupabaseと連携すると、データベースのスキーマ設計からRLS(Row Level Security)ポリシーの生成、認証の接続までをAIが自動処理します。
手順はシンプルです。Supabaseで新規プロジェクトを作成し、プロジェクトURLとAPIキーをRorkに渡して「Connect Supabase」とプロンプトを打つだけです。Rorkがコードベースを解析し、必要なテーブル作成用のSQLクエリまで生成してくれます。あとはそのSQLをSupabaseのSQLエディタで実行すれば、バックエンドの構築は完了です。
ある開発者の報告では、Opus 4.7を使ったRork上でプロンプトを3回入力しただけで、スキーマの自動設計、RLSポリシーの生成、認証の接続、プレビューでの実ユーザー確認まで、5分以内に完了したとのことです。
Rork Max — ネイティブSwiftで Apple全デバイスに対応
2026年2月にリリースされたRork Maxは、React NativeではなくネイティブSwiftコードを生成するモードです。iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV、Vision Proまで、Appleの全プラットフォームに対応しています。
React Nativeでは制限があったAR/LiDAR、ウィジェット、Dynamic Island、HealthKit、Siri IntentsといったApple固有のAPIにフルアクセスできる点が最大の違いです。ブラウザ上のストリーミングiOSシミュレーターで実機なしにテストでき、App Storeへの公開もブラウザから2クリックで完結します。Xcodeのインストールすら不要です。
Rork MaxはClaude Code + Opus 4.6をベースに動作しており、リリースから3日で年間経常収益150万ドルに到達したと報じられています。
料金プラン
Rorkは無料プランを含む4段階の料金体系です。
無料プランでは月35クレジット(1日5回)まで利用でき、プロトタイプの検証に向いています。Junior(月額25ドル)はAIメッセージ100回でアイデアの検証やデモ作成向け、Senior(月額100ドル)はMVPの構築・反復に適したプランです。Scale 1K(月額200ドル)は1,000メッセージまで対応し、本格運用向けです。
Rork Maxは月額200ドルのMaxプランで利用でき、無料枠では週5プロンプト程度の利用が可能です。
競合ツールとの違い
AIコードビルダーの分野では、Bolt.newやLovableが知られていますが、これらはWebアプリに特化しています。Rorkはモバイルアプリ専業で、React NativeとネイティブSwiftの両方に対応している点が明確な差別化要素です。
Bolt.newやLovableで生成したWebアプリをPWA(Progressive Web App)としてモバイル対応させる方法もありますが、プッシュ通知やカメラ制御などネイティブ機能へのアクセスには限界があります。App StoreやGoogle Playへの公開を前提とするなら、Rorkの方が適しています。
まとめ
Rorkは、モバイルアプリ開発の参入障壁を大幅に下げるツールです。Supabaseとの連携でバックエンド構築まで自動化でき、Rork MaxではAppleのネイティブAPIにもフルアクセスできます。アプリのアイデアはあるがコーディング経験がない人にとって、プロトタイプから本番公開までの距離を一気に縮める選択肢になります。
