AIチャットで練ったアイデアを、コピペと再整形なしでそのまま完成ファイルにできるようになった。

Googleは2026年4月27日、Geminiアプリのチャット上でPDFやWord、Excelなど10種類のファイルを直接生成・ダウンロードできる機能をリリースした。テンプレートのアップロードは不要で、プロンプトで内容とフォーマットを指定するだけで完成ファイルが手に入る。全ユーザーにグローバル提供済みだ。

この記事でわかること

  • ファイル生成機能で何ができるか
  • 対応フォーマット一覧
  • 具体的な使い方と活用例
  • 既存のGoogle Workspace連携との違い

何が変わったのか

https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/generate-files-in-gemini/

これまでGeminiで文章やデータを生成した場合、出力はチャット画面上のテキストだった。ファイルとして使うには、自分でGoogle DocsやWordにコピーし、書式を整え直す必要があった。

今回の更新で、Geminiが生成した内容をそのままファイルとして出力できるようになった。ユーザーはプロンプトに「PDFで作って」「Excelファイルにして」と指定するだけでよい。生成されたファイルはデバイスへの直接ダウンロード、またはGoogle Driveへのエクスポートに対応している。

対応フォーマット

現時点で生成できるファイル形式は以下の10種類だ。

  • Google Workspace ファイル(Docs、Sheets、Slides)
  • PDF(.pdf)
  • Microsoft Word(.docx)
  • Microsoft Excel(.xlsx)
  • CSV(.csv)
  • LaTeX(.tex)
  • プレーンテキスト(.txt)
  • リッチテキスト(.rtf)
  • Markdown(.md)

Google Workspaceだけでなく、Microsoft Office形式やLaTeXまでカバーしている点が幅広い。学術論文の下書きをLaTeXで出力したり、社内共有用にWord形式で書き出したりと、用途に応じてフォーマットを使い分けられる。

使い方

https://gemini.google.com

操作はシンプルだ。Geminiアプリを開き、作りたいファイルの内容とフォーマットをプロンプトで伝えるだけで完了する。

具体的なプロンプト例をいくつか挙げる。

  • 「来月のマーケティング予算案をExcelファイルで作って」
  • 「この会議メモを1ページのPDFにまとめて」
  • 「プロジェクト計画書をWord形式で出力して」

講義ノートをアップロードし、「LaTeX形式でグラフや数式を含む学習ガイドをPDFで作成して」のように、アップロードしたファイルを元にした生成にも対応している。

現時点では1回のプロンプトで生成できるファイルは1つに限られる。複数ファイルが必要な場合は、プロンプトを分けて実行する必要がある。

誰が使えるのか

この機能はすでに全世界で提供されている。Google Workspaceの全プラン、Workspace Individual、個人のGoogleアカウントのいずれでも利用可能だ。管理者による個別の有効化設定も不要で、Geminiアプリにアクセスできるユーザーならすぐに使える。

既存のWorkspace連携との違い

GeminiにはすでにGoogle Docs上でのサイドパネル支援や、Sheetsでの数式生成といったWorkspace内のAI機能が存在する。今回の機能はそれらとは異なり、Geminiアプリのチャット画面が起点になる。

Workspace内のAI機能は、既存のドキュメントを編集・補完する用途に向いている。一方、今回のファイル生成はゼロからファイルを作成する場面で力を発揮する。企画のブレストをチャットで進め、まとまった段階でそのままファイル化するという流れが1つの画面で完結する。

まとめ

Geminiのファイル生成機能は、AIチャットと実務ファイルの間にあった「コピペして整形する」という手間を取り除く。対応フォーマットの幅広さとテンプレート不要の手軽さが特徴だ。現時点では1プロンプト1ファイルの制限があるものの、日常的なドキュメント作成のワークフローを変える可能性がある。