ChatGPTのサブスクリプションを、そのままOpenClawで使えるようになりました。

OpenAIのCEO Sam Altmanは2026年5月1日、自身のXアカウントで「OpenClawにChatGPTアカウントでサインインし、サブスクリプションをそのまま利用できる」と発表しました。APIキーの発行もトークン単位の従量課金も不要です。ChatGPT PlusやProの月額プランだけでOpenClawのAIエージェントを動かせます。

この記事でわかること

  • ChatGPTサブスクリプションでOpenClawを使う仕組み
  • 設定手順(OAuthサインイン)
  • 利用できるモデルと使用量の上限
  • API課金との違い

何が変わったのか

OpenClawはこれまでもOpenAIのAPIキーに対応していました。ただしAPIキー方式では使った分だけ料金が発生し、エージェントが長時間動くほどコストが読めなくなります。

今回の対応で、ChatGPTのサブスクリプションに含まれるCodex利用枠をOpenClawに直接充てられるようになりました。OAuth認証でChatGPTアカウントにサインインするだけで、追加のAPI料金は発生しません。

背景:OpenClaw創設者がOpenAIに参加

この統合の背景には、OpenClawの生みの親であるPeter SteinbergerのOpenAI入社があります。Sam Altmanは「彼は非常に賢いエージェントが互いに連携して人の役に立つ未来について、素晴らしいアイデアを持っている」とコメントしています。OpenClawはオープンソースとして維持されつつ、OpenAIとの連携が公式に強化される方向です。

対応プランと使えるモデル

ChatGPTの有料プランであれば利用できます。

プラン 月額 Codex利用枠 利用可能モデル
ChatGPT Plus $20 週5時間 GPT-5.5、GPT-5.4
ChatGPT Pro $200 上限なし GPT-5.5、GPT-5.4

Plusプランの場合、週5時間の利用枠を超えるとOpenClawはフォールバック先のモデルに自動で切り替わります。Proプランでは実質無制限にGPT-5.5を使い続けられます。

設定手順

OpenClawがインストール済みであれば、3ステップで接続できます。

1. オンボードウィザードを実行する

ターミナルで以下を実行します。

openclaw onboard --auth-choice openai-codex

既存の設定(チャンネル、メモリ、cronジョブなど)はそのまま残ります。途中で設定値について聞かれたら「Use existing values」を選んでください。「Reset」を選ぶと既存設定が消えます。

2. OAuthでChatGPTアカウントにサインインする

ウィザードがOAuth URLを表示します。そのURLをブラウザで開き、ChatGPTアカウントでログインして「Continue」をクリックします。リダイレクト先のURLをコピーし、ターミナルに貼り付けます。

3. モデルを設定する

ウィザード完了後、使用するモデルを指定します。

openclaw models set openai-codex/gpt-5.5

設定が正しく反映されたかは以下で確認できます。

openclaw models status --plain

OAuthトークンの状態と利用枠が表示されます。

API課金方式との違い

OpenAIのAPIキーを使う方式と、ChatGPTサブスク方式は併用も可能です。

項目 APIキー方式 サブスク方式
料金体系 トークン従量課金 月額定額
コスト予測 使用量で変動 固定
利用上限 予算設定次第 プランごとの枠
認証 APIキー OAuth
設定の手間 キー発行+環境変数 ブラウザでサインイン

エージェントを頻繁に動かすなら、Plusの月額$20で週5時間使えるサブスク方式がコスト面で有利です。短時間のスポット利用ならAPIキー方式のほうが安くなる場合もあります。

フォールバックの設定

Plusプランで週5時間の上限に達した場合に備え、フォールバック先のモデルを追加しておくと安心です。

openclaw models fallbacks add openrouter/google/gemini-3-flash-preview

上限到達時に自動で切り替わります。無料モデルをフォールバックに設定しておけば、追加コストなしでエージェントを止めずに済みます。

注意点

OpenClawに自分自身の設定を変更させないことが重要です。OpenClawのエージェントにonboardウィザードの実行や認証設定の変更を指示すると、循環参照が起きて復旧が困難になります。設定作業は必ず別のターミナルセッションから手動で行ってください。

また、OAuthトークンは使用中に自動更新されますが、長期間使わないと失効します。その場合は以下で再認証できます。

openclaw models auth login --provider openai-codex

まとめの一言

ChatGPTのサブスクリプションをOpenClawでそのまま使えるようになったことで、APIコストを気にせずAIエージェントを動かせる環境が整いました。OpenAIがOpenClawとの連携を公式に支持している点も、今後の安定性を考えると大きな材料です。