Google Vidsが大きく変わりました。2026年4月2日、GoogleはGoogle Vidsに最新AI動画生成モデル「Veo 3.1」を無料で統合し、Googleアカウントさえあれば誰でも毎月10本のAI動画クリップを生成できるようになりました。
この記事でわかること:
- 2026年4月のGoogle Vidsアップデートで何が変わったか
- Veo 3.1でAI動画を無料生成する手順
- GeminiのメタプロンプトでAIに脚本を書かせる方法
- AIアバターとカスタム音楽生成の使い方(有料機能)
- 生成した動画をYouTubeに直接投稿する方法
Google Vidsとは
Google Vidsは、Googleが提供するブラウザベースの動画制作・編集スイートです。Google DriveやGoogleスライドと同じ操作感でチーム編集でき、テンプレートを使った動画の構成作成からナレーション録音まで一通りの作業をブラウザ上で完結できます。これまでAI動画生成はGoogle AI ProやUltraプランの有料機能でしたが、2026年4月のアップデートで無料ユーザーにも開放されました。
何が変わったか
Googleは公式ブログ(Google Workspace Blog)で4つの変更点を発表しました。
Veo 3.1が全ユーザーに無料解放
Googleアカウントを持っていれば、毎月10本のAI動画クリップを無料で生成できます。テキストプロンプトまたは写真を入力するだけで、音声付きの8秒クリップが生成されます。Google AI ProおよびUltraプランではより多くの生成枠が割り当てられ、Google AI UltraまたはWorkspace AI Ultraプランでは月最大1,000本まで生成可能です。
カスタム音楽生成(Lyria 3対応)
Google AI ProまたはUltraの加入者は、Lyria 3とLyria 3 Proを使って動画に合わせたオリジナルBGMを生成できます。30秒のショートクリップから3分のトラックまで対応しており、誕生日動画向けの明るいポップスや旅行映像向けのアンビエントトラックなど、用途ごとに楽曲を自動生成します。
AIアバターによるナレーション機能
Google AI Pro/Ultraユーザーは、Veo 3.1で動くカスタマイズ可能なAIアバターを使えます。アバターを特定のシーンに配置し、アップロードした製品や小道具とインタラクトさせたり、服装や背景を変更したりできます。製品チュートリアル動画やSNS向けコンテンツの制作に活用しやすい機能です。
Chrome拡張機能+YouTube直接投稿
「Google Vids Screen Recorder Chrome拡張機能」を使えば、ブラウザ上でそのまま画面録画と自撮り録画を同時に行えます。また、編集した動画をVidsからYouTubeに直接投稿できるようになりました。デフォルトは「非公開」での投稿のため、公開前に内容を確認できます。
Veo 3.1でAI動画を生成する手順
上記のURLにアクセスし、Googleアカウントでサインインします。
- ホーム画面の「動画を生成(Generate video)」を選択する
- テキストプロンプトを入力する(日本語でも動作します)
- アスペクト比と長さを設定する(基本は横向き8秒)
- 「生成」をクリックして数秒〜数十秒待つ
プロンプトの入力は具体的なほど意図した映像に近づきます。「コーヒーを注いでいる場面」より「朝の自然光の中でバリスタがエスプレッソカップにスチームミルクを細く注ぐシーン、クローズアップ、暖かいトーン」のほうが、狙った映像が得られやすいです。
生成したクリップは「Scene Extension」機能でつなぎ合わせ、60秒を超える動画にまとめることもできます。
GeminiのメタプロンプトでVeo 3.1用の脚本を作る
GeminiをVeo 3.1の前工程として使う「メタプロンプト」という手法があります。Google DeepMindのUXエンジニアAnna Bortsova氏がGoogleの社内チャットで共有し、SNSでも注目されている方法です(参考)。
手順はシンプルです。まずGeminiのチャットで「LLMが理解できる詳細な動画プロンプトを書いてほしい」と依頼し、スタイル・長さ・制約をセットで伝えます。Geminiが複数シーン分の長い詳細プロンプトを一度に生成するため、それをVeo 3.1に貼り付けるだけで映像生成に使えます。
メタプロンプトの例:
8秒の動画クリップ用プロンプトを5シーン分作成してください。
テーマ: 和菓子の製造工程
スタイル: 実写風、柔らかい照明、マクロ撮影
制約: テキストオーバーレイなし、カメラは固定またはスローパン
各シーンには被写体・カメラアングル・照明・効果音を含めること
Bortsova氏はさらに「見ていて気持ちよくなるシーンにしてほしい」のように感情的な要素を加えることも勧めています。汎用的な映像ではなく「意図した演出」を持つクリップが生成されやすくなります。
料金まとめ
| プラン | Veo 3.1生成本数 | AI音楽 | AIアバター |
|---|---|---|---|
| 無料(Googleアカウント) | 月10本 | × | × |
| Google AI Pro | 月数百本 | ○(Lyria 3) | ○ |
| Google AI Ultra / Workspace AI Ultra | 月最大1,000本 | ○(Lyria 3 Pro) | ○(高精度) |
生成した動画の商用利用については、Googleの生成AI利用規約(Terms of Service)を確認してください。
CapCutの代替としての可能性
冒頭のツイートでは「GOODBYE CAPCUT」と書かれていますが、現時点ではCapCutとは役割が異なります。Veo 3.1は8秒クリップ単位の「生成」が得意な一方、CapCutは手持ちの映像を細かくカットして整える「編集」に強みがあります。GeminiとGoogle Vidsは脚本作成・AI映像生成・BGM制作・投稿をワンストップでカバーするため、ゼロから動画を作りたい用途に向いています。既存映像の精緻な編集が目的であれば、既存のツールと使い分けるのが現実的です。
使ってみるなら今がチャンス
無料の月10本枠は、プロダクト紹介動画のモックアップや、SNS投稿用のショートクリップを試すには十分な量です。Geminiのメタプロンプトと組み合わせることで、動画制作の経験がなくても脚本から映像まで一気通貫で作れます。まずは vids.new から1本試してみてください。