Microsoft 365 CopilotをWordとExcelだけで使い続けているなら、April 2026のアップデートで加わった機能を一度確認しておくと良いです。Outlook・OneDrive・Teamsにも、プロンプトを書かなくても使えるAI機能が静かに追加されています。
この記事でわかること
- OneDriveを開くと自動で現れる「すぐ使えるプロンプト」
- OutlookでCopilotがメール本文を直接書き始める新機能
- Teamsの着信をCopilotが一時代行する「通話委任」
- 多言語会議に対応した逐次通訳モードの仕組み
OneDriveでファイルを開いたら、プロンプトが既に用意されている
ファイルを開くたびに「Copilotに何を頼もうか」と考えるのは、意外と手間です。2026年4月から、OneDriveのファイルプレビューを開いたとき、Copilotボタンの横に「要約する」「FAQを生成する」などの定型プロンプトが並ぶようになりました。SharePointでも同じ表示が加わっています。
この変更の目的は「AIを使おうとすること自体のハードルを下げる」点にあります。プロンプトを書き始めなくても、表示されたボタンを選ぶだけでCopilotが動き出します。操作の入り口が具体的になることで、日常業務の中でCopilotを使う頻度が自然と増えていく設計です。
Microsoftは管理者向けの視点でもこの機能を評価しており、組織全体でのCopilot活用パターンを安定させる手段として紹介しています。
OutlookでCopilotがメール本文を「直接」書き始める
これまでのCopilotによるメール作成支援は、下書きを別画面で生成してコピーペーストする流れが一般的でした。2026年3月から新しいOutlookに展開中の機能では、CopilotがOutlookのキャンバス(本文入力欄)に直接文章を書き込みます。
書き始めた後、Copilotはゴール・対象読者・トーンについて確認の質問を投げかけ、回答に合わせてその場で文章を更新します。コピーペーストも書式の崩れも発生しない構造です。数回のやり取りで送信できる状態まで仕上がるため、ゼロから文章を書く工数を大幅に削減できます。
ビジネスメールにこだわった設計が特徴で、「社内の承認依頼文を簡潔なトーンで書いて」のように伝えると、用途に合った文体に自動調整します。
Teamsの着信をCopilotに一時代行させる
集中作業中や別の通話中に、Teamsの着信をすべて自分で取るのは難しい場面があります。2026年5月にロールアウトが始まる「通話委任(Copilot call delegation)」は、こうした状況に対応する機能です。
Teamsの通話設定でオンにすると、Copilotが着信に応答し、発信者の用件や情報を聞き取ります。その内容を受け取ったユーザーが、電話に出るかどうかを判断できる仕組みです。さらに、重要な発信者との折り返しを忘れないよう、Microsoft Bookingsを使って自動でリマインダーや予約設定をすることもできます。
取次ぎのような役割をAIが担うことで、電話対応の優先度を人間が判断する時間を確保できます。
会議の2言語対応——逐次通訳モードが加わった
Microsoft TeamsのインタープリターにはもともとリアルタイムでAIが同時通訳する機能がありましたが、April 2026のアップデートで「逐次通訳(Consecutive interpretation)」モードが追加されました。
同時通訳は発言と並行して翻訳が流れますが、逐次通訳は話者が話し終えてから翻訳が始まります。ターン制の会話スタイルで進む会議や、細かいニュアンスを丁寧に伝えたい場面に向いています。会議の参加者全員の画面に通訳者が表示されるようになり、誰が通訳しているかを視覚的にも把握しやすくなりました。
実質的に、同時通訳と逐次通訳の2モードを切り替えられるインタープリターが、Teamsに標準搭載された形です。多国籍チームでの定例会議や、クライアントとの商談にすぐ使えます。
まとめ
Microsoft 365 CopilotのApril 2026アップデートでは、Word・ExcelのほかにOutlook・OneDrive・Teamsにも実用的な機能が加わりました。OneDriveの定型プロンプト表示、Outlookのキャンバス直接執筆、Teamsの通話委任、逐次通訳——いずれもプロンプトを一から考えなくても使い始められる設計が共通しています。
すでにMicrosoft 365 Copilotのライセンスがある環境なら、追加費用なく利用できます。各機能の展開時期は2026年4月〜5月が中心のため、管理者の設定を確認してから試すと確実です。