TinyFishがSearch(Web検索)とFetch(ページ取得)の2つのAPIを無料開放しました。AIエージェントがWebを活用するのに必要な基本操作を、クレジットカード不要で使い始められます。
この記事でわかること:
- TinyFish SearchとFetchが解決する問題
- 各APIの具体的な機能とコード例
- Claude Code・LangChain・n8nなど対応するプラットフォーム
- 無料プランのレート制限と有料プランの料金体系
エージェントのWeb活用がコスト問題になっていた
LLMを使ったエージェントがWebを参照するとき、やることは2つです。関連ページを見つける(検索)と、そのページの内容を読む(取得)です。
既存のWeb検索APIや取得ライブラリの多くは有料か、AIエージェントの利用に最適化されていません。取得したHTMLをそのままLLMのコンテキストに渡せば、ナビゲーションバー・スクリプト・クッキーバナーを含む大量のノイズで無駄なトークンが消費されます。
TinyFishはこの2ステップを「エージェントが使う前提」で再設計し、Search・Fetchの両APIを完全無料で提供し始めました。
Search:LLM向けに最適化された構造化検索
https://api.search.tinyfish.ai
TinyFish SearchはLLMが扱いやすいJSON形式で検索結果を返します。レスポンスはランクが安定しており、RAGパイプラインの検索レイヤーや、マルチターンエージェントでの事実確認ステップとして組み込めます。
curl "https://api.search.tinyfish.ai?query=web+automation+tools" \
-H "X-API-Key: $TINYFISH_API_KEY"
無料プランでは1分あたり5リクエストまで使えます。
Fetch:ノイズを除いたページ取得
TinyFish FetchはURLをChromiumで完全にレンダリングし、JavaScriptやSPAによる動的コンテンツも含めてページ本文だけを抽出します。返却フォーマットはMarkdown・JSON・HTMLから選択可能です。
curl -X POST https://api.fetch.tinyfish.ai \
-H "X-API-Key: $TINYFISH_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{"urls": ["https://www.tinyfish.ai/"]}'
ナビゲーションバーやスクリプトを自動で除去するため、LLMに渡るコンテキストのトークン数を減らせます。リクエストが失敗した場合はクォータを消費しません。無料プランでは1分あたり25URLまで処理できます。
主要エージェントフレームワークすべてに対応
TinyFishはREST APIに加え、複数の接続方法を提供しています。
MCPサーバーとして使う場合は、以下の設定をClaude Code・Cursor・Codexなどのクライアントに追加するだけです。
{
"mcpServers": {
"tinyfish": { "url": "https://agent.tinyfish.ai/mcp" }
}
}
Python SDKとTypeScript SDKも用意されており、コードから直接呼び出せます。対応しているフレームワークやサービスには、Claude Code・Codex・Cursor・LangChain・CrewAI・n8n・Difyなどが含まれます。
CLIを使うと検索や取得の結果をファイルシステムに直接書き出せます。モデルのコンテキストウィンドウを経由しないため、トークン消費をさらに抑えられます。
npm install -g @tiny-fish/cli
tinyfish auth login
サインアップは agent.tinyfish.ai から行えます。APIキーを1つ発行すれば、Search・Fetch・Agent・Browserの4種類のAPIすべてに使い回せます。
料金
SearchとFetchはすべてのプランで無料です。有料のクレジットを消費するのは、Agent API(マルチステップ自動化)とBrowser API(リモートブラウザセッション)を使う場合のみです。
| プラン | 月額 | クレジット数 | 実効単価 |
|---|---|---|---|
| 無料 | $0 | 500(初回のみ) | $0.015/クレジット |
| Starter | $15 | 1,650/月 | $0.009/クレジット |
| Pro | $150 | 16,500/月 | $0.012/クレジット |
1クレジットで1エージェントステップを実行でき、LLM推論・ステルスブラウザ・アンチボット処理がすべて含まれます。ワークフローが途中で中断されることなく、超過分は自動的に追加課金されます。
無料でエージェントに検索能力を持たせる選択肢が増えた
SearchとFetchの無料化によって、エージェントにWeb参照機能を付け加えるコストがゼロになりました。すでにLangChainやCrewAIを使っているプロジェクトなら、APIキーを1つ追加するだけで導入できます。
AgentやBrowserを含む高度な機能は有料クレジットが必要ですが、Searchだけ・Fetchだけ使う用途なら従量課金を気にせず試せます。詳細は docs.tinyfish.ai で確認できます。