Telegramに溜まった6か月分の会話を、AIが30秒で整理する。
NicegramがTelegramクライアントに「Export to LLM」機能を追加しました。チャットを長押しするだけで会話履歴をLLM向けのファイルに変換し、ChatGPTやClaudeに渡せます。
この記事でわかること:
- Export to LLM機能の概要と操作手順
- 選べる期間オプションと出力先の仕様
- 議事録整理・意思決定追跡などの具体的な活用例
- プライバシー面で確認しておくべきこと
Nicegramとは
Nicegramは、Telegramの機能を拡張したサードパーティ製クライアントアプリです。iOSとAndroidの両方で利用でき、2020年のリリース以来5,000万件以上のインストールを記録しています。月間アクティブユーザーは250万人を超えています。
標準のTelegramにはない機能を多数追加しており、代表的なものは次のとおりです。
- 複数アカウントの無制限切り替え
- GPT-5・DeepSeek・Gemini・Claudeを利用できるAIアシスタント「Lily AI」
- ダブルボトム(隠し金庫的なチャット領域)
- チャット内リアルタイム翻訳
今回搭載された「Export to LLM」は、こうした生産性機能のひとつとして追加されました。
Telegramの「情報が埋もれる問題」
Telegramを日常的に使い続けると、過去の決定事項、重要なアイデア、期限が書かれたメッセージが膨大な会話の奥に沈んでいきます。
Telegramの検索はキーワード一致に限られています。「先月の打ち合わせで決まった仕様変更の経緯」や「3か月前に誰かが出したアイデア」を探すには、スクロールを繰り返すか、うろ覚えのキーワードで試行錯誤するしかありませんでした。
NicegramはLLMをその解決策として位置づけています。会話履歴をAIに渡して分析させることで、従来の検索では拾えない情報を引き出せます。
Export to LLM機能の使い方
Nicegramの最新バージョンで利用できます。操作はシンプルです。
- Nicegramのチャット一覧で、エクスポートしたいチャットを長押しする
- サブメニューから「Export to LLM」を選ぶ
- エクスポートする期間を選択する
- Last week(直近1週間)
- Last 2 weeks(直近2週間)
- Last month(直近1か月)
- 3 months(直近3か月)
- 6 months(直近6か月)
- Nicegramが自動でファイルを生成し、Saved Messagesに送信する
- そのファイルをChatGPT、Claude、その他のLLMにアップロードする
Nicegramの公式チャンネルによると、この操作全体で30秒ほどです。生成されたファイルはLLMに直接アップロードできる構造化フォーマットで出力されます。
実際の活用例
会議・やりとりの要約
チームとの会話をエクスポートして「この1か月の主な決定事項をまとめて」と指示するだけで、議事録に近い形で整理できます。長い会話もLLMが構造化して提示してくれます。
意思決定の根拠を追跡する
過去の選択を振り返りたいときに「先月のやりとりからプロジェクトXの方針変更の経緯を教えて」と問い合わせられます。スクロールや検索を繰り返す手間がなくなります。
アクションアイテムの抽出
「この会話から未対応のタスクや約束を抽出して」と指示すれば、散らばった宿題を一括で整理できます。個人チャットでもグループチャットでも同じ手順で使えます。
使う前に確認しておくこと
エクスポートしたファイルはChatGPTやClaudeなど外部サービスのサーバーに送信されます。プライベートな会話や業務上の機密情報が含まれる場合は、その内容が外部に送られる点を理解したうえで利用してください。
また、Nicegramは標準Telegramとは別のアプリです。App StoreまたはGoogle Playからインストールし、最新バージョンにアップデートしてから使い始めてください。標準Telegramにこの機能は搭載されていません。
業務で使うチャットには機密情報が含まれることが多いため、エクスポート先のLLMサービスのプライバシーポリシーも事前に確認しておくことをお勧めします。