VimユーザーがCodex CLIのTUIを快適に使えるようになった。
2026年5月7日、OpenAIはコーディングエージェント「Codex CLI」のv0.129.0をリリースした。今回の最大の目玉はTUIコンポーザーへのVimモード追加だが、セッション管理UIの刷新やステータスライン強化など実用的な改善が多数含まれる。
この記事でわかること:
- Vimモードの有効化方法と設定
- セッション管理UIの変更点
- ステータスラインの新機能
- バグ修正の主なポイント
https://github.com/openai/codex/releases/tag/rust-v0.129.0
VimモードがTUIコンポーザーに正式追加
Codex CLIのTUIには、コマンドを入力するための「コンポーザー」と呼ばれる入力欄がある。従来は通常のテキスト入力のみに対応していたが、v0.129.0からモーダルなVim編集が使えるようになった。
Vimモードを有効にするには、コンポーザー内で /vim と入力する。以降はノーマルモード・インサートモードの切り替えなど、標準的なVimの操作感でテキストを編集できる。
起動時からVimモードを使いたい場合は、設定ファイルで default-mode を vim に変更する。Vim固有のキーマップコンテキストにも対応しており、Codex CLIの他の操作と競合しないよう独立した設定が可能だ。
普段Neovimやターミナル上でVimを使っているエンジニアにとって、コンポーザーでもホームポジションを崩さずに操作できるのは地味ながら重要な改善といえる。
セッション管理UIが刷新された
セッションのresume(再開)とfork(分岐)を選ぶピッカーが再設計された。直前のセッションをすぐ再開できるほか、特定のターンから分岐してやり直す操作が視覚的に整理されている。
新たに追加された「ロースクロールバックモード」を使うと、過去のターン履歴を生の出力として遡れる。ログを確認したいときや、途中の出力を参照しながら作業を続けたいときに便利だ。
/ide コマンドはIDE連携のコンテキストをTUIに注入する機能で、今回からサポートが追加された。また /diff がワークスペースを意識した動作になり、現在の作業ディレクトリに応じたdiffを表示するようになった。
ステータスラインにPRサマリーとキーマップデバッグが追加
ステータスラインがテーマ対応のカラーに対応し、アクティブなテーマのカラーパレットで着色できるようになった。見た目の統一感が増す。
実用面では、PR(プルリクエスト)のサマリーとブランチ変更のサマリーをステータスラインに表示する設定が追加された。GitHubと連携した作業中にターミナルを離れなくても状況を把握しやすくなる。
/keymap debug コマンドは、ターミナルが送信しているキーイベントを確認するためのデバッグインスペクターだ。特殊キーの割り当てが意図どおり機能しているかどうかをその場で確認できる。
バグ修正:tmux・Windows・Linuxサンドボックス
長く使われていたバグがいくつか修正されている。
tmux環境で /copy コマンドが正常に動作しない問題が解消された。tmuxのパススルーを必要としない実装に変更されており、標準的なtmux設定であればそのまま動く。
Alt+Enter(改行の別キーバインド)が誤動作していた問題、BackspaceとDeleteの修飾キーが正しく処理されなかった問題も修正された。Windowsではタイピングと貼り付け時のレイテンシが改善されている。
Linuxサンドボックスでは古い bwrap(Bubblewrap)との互換性が向上し、/tmp をほかのプロセスと共有している環境でも安定して起動するようになった。
インストールとアップデート
Codex CLIはnpmまたはHomebrewでインストールできる。
npm install -g @openai/codex
brew install --cask codex
ChatGPT Plus・Pro・Business・Edu・Enterpriseプランに加入していれば、API keyなしでサインインして使える。既存ユーザーは npm update -g @openai/codex または brew upgrade --cask codex でv0.129.0に更新できる。
まとめ
v0.129.0はVimモードの追加だけでなく、セッション管理・ステータスライン・クロスプラットフォーム安定性まで幅広く手が入ったリリースだ。特にtmuxやVimを日常的に使うターミナル派のユーザーにとっては、作業効率が一段上がる内容になっている。