Bingで検索するだけで、100万ドルが当たるかもしれない。Microsoft が2026年春に仕掛けた「Microsoft Rewards 総額200万ドル懸賞」は、単なるキャンペーンではなく、Google 検索の独占に挑むための壮大な囲い込み戦略だ。

この記事でわかること:

  • Microsoft Rewardsの100万ドル懸賞の仕組みと賞品詳細
  • エントリー数を増やす具体的な方法
  • MicrosoftがなぜEdgeやOneDriveの利用を条件にするのか
  • Bingのシェア現状とGoogleとの差

https://rewards.bing.com/sweepstakes/million/about

総額200万ドル、何が当たるか

2026年3月から始まったこのキャンペーンで用意されている賞品は、現金100万ドル(グランドプライズ1名)と予算17万ドル相当のメルセデス・ベンツ3台だ。さらに毎日の Bing 検索を続けるだけで参加できるインスタント・ウィンゲームも用意されており、Copilot+ PC、ROG Xbox Ally、Dyson Airwrap などのハードウェアが日々当選者に届いている。

Microsoftはこれを一回限りのイベントとしてではなく、繰り返し実施している。公式ページによると、過去の100万ドル当選者は2024年12月のRon、2025年5月のNate、2025年10月のIvanの3名で、いずれも実際に巨額小切手を受け取っている。

締め切りは2026年5月21日 23:59(PT)で、抽選は2026年6月4日12:00(PT)に行われる。

エントリーを増やす条件は「Microsoftのエコシステムを使うこと」

基本的なエントリーは Bing で1回検索するだけで得られる。だが当選確率を上げたいなら、Microsoft が用意したボーナスエントリーを積み重ねる必要がある。

条件と付与エントリー数は以下のとおりだ。

  • Microsoft Rewards ブラウザ拡張機能のインストール:20エントリー
  • OneDrive モバイルアプリで写真・動画をバックアップ:20エントリー
  • Microsoft 365 Premium の試用:30エントリー
  • Microsoft Copilot アプリを利用:15エントリー
  • Edge をスマートフォンのデフォルトブラウザに設定:10エントリー
  • Bing モバイルアプリのインストール:10エントリー

すべての条件を満たすと105エントリーを積み上げられる計算だ。壁紙を変えるだけの「Bing Wallpaper アプリ」もボーナス対象に含まれており、日常のあらゆる接点が Microsoft エコシステムへの入り口として設計されている。

MicrosoftがBingに200万ドルを使う理由

Bingは2024年の GPT-4 統合以降、ユーザー数が10億を突破するまでに成長した。しかし2026年5月時点のグローバル検索シェアはわずか4.31%に留まる(参考)。対してGoogleは約90%の市場を握り、長年「検索する」と「Google する」が同義語として使われ続けている。

「Bingは使えるのに、なぜユーザーが来ないのか」。この問いへのMicrosoftなりの回答が、今回の懸賞だ。技術的に競争力のある製品を作っても、20年以上刷り込まれた行動習慣は簡単には変わらない。そのため200万ドルという顧客獲得コストを投じ、Edge・Copilot・OneDriveへの導線を一気に引く戦略を取っている。

Bingの Copilot 統合以降のシェアは24ヶ月で3.0%から4.1%へ推移したが、2026年初頭以降は ChatGPT Search や Perplexity に AI 検索のユーザーを奪われ、伸びが鈍化している(参考)。懸賞は「Bingが良い」と思ってもらう前に「Bingを使う習慣を作る」ための時間稼ぎでもある。

参加対象と申し込み方法

参加対象国は米国・カナダ・英国・フランス・ドイツ・日本・メキシコなど複数の国が含まれる。日本在住のユーザーも対象だが、詳細な適用条件は公式FAQで確認する必要がある。

参加は Microsoft Rewards アカウントへのログイン後、懸賞ページから無料エントリーを申請するだけで完了する。期日は5月21日と目前に迫っている。

まとめ

Microsoft Rewards の100万ドル懸賞は、Bing・Edge・Copilot を日常のツールとして定着させるための投資だ。ユーザー側には金銭的リスクゼロで参加できるが、意識しないうちに Microsoft のエコシステムに深く組み込まれる設計になっている。検索エンジンのシェア争いが200万ドルの懸賞という形で顕在化している事実は、Google の独占がいかに崩しにくいかを端的に示している。