ニューヨークのオフィスにしかない「Criterion Closet」を、招待なしでブラウザから歩き回れる時代が来ました。
この記事では、ファン制作サイト「The Closet」の機能と使い方、本物のクローゼットとの違いを整理します。
この記事でわかること
- Criterion Closetとは何か、なぜ映画ファンに人気なのか
- The Closetでできること(3D閲覧・フィルター・配信連携)
- 3Dモードとリスト表示の使い分け
- 操作時の注意点
https://the-criterion-closet.vercel.app/
Criterion Closetとは
Criterion Closet(クリテリオン・クローゼット)は、映画ディストリビューターCriterion Collection(クリテリオン・コレクション)がニューヨークのオフィス内に設けた、全タイトルを収めた実在の収納室です。かつて使われていなかった部屋を改造した空間に、レーザーディスク時代から続く特装版ディスクがスパイン番号順に並びます。
2010年から、ギレルモ・デル・トロやマーティン・スコセッシ、Park Chan-wook、Charli XCXなど、映画関係者が棚から作品を選び語る動画シリーズ「Closet Picks」が公開されています。招待制のクローゼットは、動画越しに「自分も歩きたい」と思わせる象徴的存在です。
招待なしで棚を歩く方法
The Closetは、開発者Oli Evans(Redditユーザー名olievans)が制作したファン向けWebサイトです。TechRadarの報道によると、1,327点のCriterion版をスパイン番号順に再現し、ブラウザ上の3D空間で棚を歩き回れます(参考)。
本物のクローゼットはニューヨークにあり、著名人向けの撮影枠も限られます。The Closetは地理的な制約と招待の壁を取り除き、誰でも棚の前に立てる体験を提供します。
主な機能
3Dモードで棚を探索する
起動後は一人称視点の3D空間に入ります。クリックしてからマウスを動かすと視線が回り、棚のスパインを読みながら歩けます。気になる作品を選ぶと、ケースを手元に引き出してジャケットを拡大表示できます。
Gizmodoのレビューでは、スパイン番号328のルイ・マル『ふしだらな心』の隣に、まったく異なるジャンルの作品が並ぶ発見の楽しさが本物に近いと評されています(参考)。レコード店で掘り出し物を探す感覚に近い、とTechRadarも触れています。
リスト表示とフィルター
Fキーでメニューを開き、リスト表示へ切り替えられます。年代・監督・国・言語などで絞り込み、スパイン番号やタイトル名で並べ替えも可能です。物理的なクローゼットにはない検索機能が、コレクション全体を俯瞰する用途に向きます。
Gizmodoは、公式の検索ページより使いやすいと評価しています(参考)。
Criterion Channelとの連携
作品詳細からCriterion Channel(クリテリオン・チャンネル)の配信ページへ進めます。テーマ別コレクション中心の公式サービスと組み合わせると、棚で見つけた作品をそのまま視聴候補にできます。Yahoo Entertainmentの報道でも、配信連携が主要機能の一つとして挙げられています(参考)。
使い方の流れ
- サイトを開き、3Dモードかリスト表示を選ぶ
- 3Dモードではクリック後にマウスで視線を動かし、棚を移動する
- 気になるスパインをクリックし、ケースを引き出して詳細を確認する
- 配信・購入リンクから視聴や購入に進む
- メニューへ戻るときはFキー、サイトから抜けるときはEscを2回押す
TechRadarの検証では、マウスカーソルの戻し方が直感的ではなく、Mac環境ではEscを2回押してホームに戻る必要があったと報じられています(参考)。操作に迷ったら、まずFキーとEscを試してください。
知っておきたい点
The ClosetはCriterion公式のサービスではなく、ファン制作の非公式サイトです。収録点数は報道時点で1,200点台から1,300点台と記載が分かれますが、いずれも公式カタログの一部を再現した規模です。
Gizmodoは、スパイン番号387付近など一部タイトルが欠けている例を挙げ、権利やデータ更新の影響が考えられると指摘しています(参考)。見つからない作品は公式サイトで在庫状況を確認するのが確実です。
3Dモードは没入感が高い一方、目的の作品を素早く探すならリスト表示とフィルターの方が効率的です。鑑賞の下調べにはリスト、週末の散策気分には3D、と用途で切り替えるのが現実的です。