シェルから1行で、別のClaude Codeエージェントをバックグラウンドに追加できる。

この記事では、claude --bg--name を組み合わせて、Agent View(エージェント一覧画面)に名前付きセッションをプログラム的に登録する手順を解説します。ターミナルを占有せずに並列タスクを走らせたい開発者向けの内容です。

この記事でわかること

  • claude --bg --name の基本構文と実行後の出力
  • Agent Viewでの確認・操作の流れ
  • セッション引き継ぎやスクリプト連携での活用法
  • --bg と併用できないオプションの注意点

シェル1行で別エージェントを追加する

https://code.claude.com/docs/en/agent-view

Claude Codeは2026年5月11日に Agent View をリサーチプレビューとして公開しました。claude agents で開くこの画面は、バックグラウンドで動く全セッションを1つのリストで管理するダッシュボードです。

開発者向け教育者のMatt Pocock氏は、2026年7月2日の投稿で次のコマンドを紹介しています。

claude --bg --name "Session Name" "Prompt goes here"

Pocock氏によると、このコマンドで Agent View に新しいエージェントをプログラム的に追加でき、別セッションへの引き継ぎ時に「セッションがそのまま開いた状態」で待機させられるとのことです(参考)。

課題:ターミナル1つでは並列作業がしづらい

Claude Codeを1つのターミナルで使っていると、長時間タスクの実行中は他の作業に手が出ません。テスト修正やドキュメント作成を並行したい場面でも、タブを増やすだけでは「どのセッションが何をしているか」の把握が難しくなります。

Agent Viewはこの課題への公式回答です。各セッションの状態(作業中・入力待ち・完了)を一覧表示し、必要なときだけ中身を覗いたり、返信したりできます。

--bg--name の役割

--bg(長い形式は --background)は、セッションをバックグラウンドエージェントとして起動し、即座にシェルに制御を返すフラグです。プロンプトは位置引数で渡します。-p--print とは別物です。

--name(短縮形 -n)は、Agent View に表示されるセッション名を指定します。自動生成されるIDの代わりに、人間が読めるラベルを付けられます。後から claude --resume "セッション名" で名前指定の再開も可能です。

公式ドキュメントの例は次のとおりです。

claude --bg --name "flaky-test-fix" "investigate the flaky SettingsChangeDetector test"

実行後に表示される情報

コマンド実行後、Claude Codeはセッションの短いIDと管理用コマンドを出力します。バックグラウンドサービスが未起動の場合は、先に Starting background service… と表示されることもあります。

backgrounded · 7c5dcf5d · flaky-test-fix
  claude agents             list sessions
  claude attach 7c5dcf5d    open in this terminal
  claude logs 7c5dcf5d      show recent output
  claude stop 7c5dcf5d      stop this session

--name を付けた場合、短いIDの後にセッション名が並びます。IDは ~/.claude/jobs/ 配下のディレクトリ名と一致し、スクリプトから claude attachclaude logs で参照できます。

Agent Viewでの確認と操作

claude agents を実行すると、起動済みのバックグラウンドセッションが行として並びます。矢印キーで選択し、Space でピークパネルを開けば、全文を開かずに直近の出力や質問内容を確認できます。

フォアグラウンドのセッションから切り替えたい場合は、空のプロンプトで キーを押すか、/bg/background のエイリアス)を実行して現在の会話をバックグラウンドに送る方法もあります。ただし、この方法は既存セッションの移動であり、Pocock氏が紹介した claude --bg --name はシェルから新規セッションを直接起動する点が異なります。

活用例:引き継ぎとスクリプト連携

claude --bg は即座にシェルに戻るため、CIステップやシェルスクリプトへの組み込みに向いています。例えば、リファクタリング用とテスト修正用の2セッションを名前付きで同時起動し、Agent Viewで進捗を横断確認する運用が考えられます。

特定のサブエージェントを主エージェントにしたい場合は --agent と組み合わせます。

claude --agent code-reviewer --bg --name "pr-review" "address review comments on PR 1234"

スクリプトから状態を取得するには claude agents --json が使えます。各エントリに idnamestate(working / blocked / done / failed / stopped)が含まれ、ステータスバーやtmux連携などへの組み込みが可能です。

注意点

Agent Viewの利用には Claude Code v2.1.139 以降が必要です。claude --version で確認してください。

v2.1.198以降、--bg-p / --print の併用はエラーになります。--print は対話セッションを起動しないため、Agent Viewに接続できないからです。

バックグラウンドセッションはサブスクリプションの利用枠を通常の対話セッションと同様に消費します。10セッションを並列起動すれば、おおむね10倍のペースで枠を使います。

ファイル編集を伴うセッションは、並列実行時に .claude/worktrees/ 配下のgit worktreeへ隔離されます。各セッションが同じリポジトリを読みつつ、書き込み先を分離する仕組みです。並列運用を始めるなら、まず短いタスクで claude --bg --name を試し、claude agents で一覧表示を確認するのが手早いです。