パーソナルAIアシスタントのOpenClawが2026年4月25日にv2026.4.24をリリースしました。Google Meetへのエージェント参加機能が標準プラグインとして追加され、DeepSeek V4 Flash/Proもバンドルカタログに入りました。

この記事でわかること:

  • Google Meetにエージェントを参加させる仕組みと設定方法
  • DeepSeek V4 FlashとProの追加内容
  • 音声通話でフルエージェントにアクセスする機能の詳細
  • ブラウザ自動化の改善点とプラグインSDKの破壊的変更

OpenClawとは

https://github.com/openclaw/openclaw

OpenClawは自分のデバイスで動かすパーソナルAIアシスタントです。WhatsApp、Telegram、Slack、Discord、Google Chat、Signalなど20以上のメッセージングチャンネルに接続し、GPT-5.5やClaude、DeepSeekなど複数のモデルをルーティングしながら使えます。MITライセンスでnpm公開されており、npm install -g openclaw@latestでインストールできます。

ローカルファーストのGatewayが1つの制御ポイントとして機能し、セッション・チャンネル・ツール・イベントを一元管理します。前回(v2026.4.22)ではGrok音声・画像とHy3が追加されましたが、今回は大きく異なる3つの領域が強化されました。

Google Meetが標準プラグインとして追加

今回最も大きな変更がGoogle Meetへの対応です。OpenClawが会議に参加者として加わり、音声でやり取りするプラグインが標準バンドルに含まれました。

接続方法はChromeとTwilioの2種類から選べます。ChromeはローカルのChromeブラウザを使う方式で、Twilio経由では電話回線ベースの接続が可能です。Parallels環境向けに、ホストMacのChrome・BlackHole・SoXと組み合わせたpaired-nodeモードも用意されています。

会議中にエージェントが応答するとき、バックエンドではopenclaw_agent_consultツールを通じてフルエージェントが動作します。単純な音声応答にとどまらず、ツール呼び出しが必要な質問にもその場で対応できます。

会議終了後は議事録・録音・出席者リストをMarkdownファイルで出力できます。--all-conference-recordsフラグを使えば過去の会議記録も遡って取得できます。接続状態が崩れた場合はopenclaw googlemeet doctor --oauthでOAuth診断し、recover_current_tabで既に開いているMeetタブの復旧も行えます。

DeepSeek V4 Flash/Proがバンドルに追加

DeepSeek V4 FlashとV4 Proが標準モデルカタログに追加されました。V4 Flashはオンボーディング時のデフォルトモデルに設定されており、コストを抑えて使い始めたい場合に最適です。

DeepSeek特有のthinking(思考ステップ)とreplay(ツール呼び出し後の継続)の挙動が修正されました。従来は、フォローアップのツール呼び出しターンで思考ステップが誤動作するケースがありましたが、今回の修正で正しく継続するようになっています。

DeepSeek V4 Proは100万トークンのコンテキストを持ち、長い会話や大量のドキュメントを扱うタスクに対応します。OpenClawの他ネタ(id=12003)によると、DeepSeekはすでに低価格なうえさらなるプロモーション価格も導入されており、Claude Code・OpenClaw・OpenCodeなどの複数ツールで利用できます。

音声通話でフルエージェントへのアクセスが可能に

Talk(ブラウザ音声)、Voice Call(電話)、Google Meetの3つの音声機能すべてで、会話中にOpenClawのフルエージェントへハンドオフできるようになりました。

TalkはブラウザのWebRTCを使います。GatewayがOpenAI Realtimeの短命クライアントシークレットをその場で発行し、認証情報を長期保存せずに音声セッションを確立します。Google側ではGemini Liveをバックエンドに使った双方向音声ブリッジも利用でき、関数呼び出しにも対応しています。

Voice Callにはvoicecall setupコマンドとドライランモードのvoicecall smokeコマンドが追加されました。実際に電話をかける前にTwilioなどのプロバイダーとの接続確認をできるため、本番環境の準備作業がしやすくなっています。

ブラウザ自動化の改善

ブラウザ自動化に座標クリックが追加されました。従来のCSSセレクタベースのクリックでは到達しにくかった要素をピクセル座標で直接操作できます。デフォルトのアクション予算も引き上げられ、複数ステップが必要なタスクが途中で打ち切られにくくなっています。

タブの再利用と回復ロジックも安定し、同じタブを意図せず重複して開いてしまう問題が軽減されました。

プラグインSDKの破壊的変更

プラグイン開発者向けに1件の破壊的変更があります。api.registerEmbeddedExtensionFactory(...)が削除され、代わりにapi.registerAgentToolResultMiddleware(...)の使用が必須になりました。移行先ではcontracts.agentToolResultMiddlewareでターゲットのハーネスを宣言することで、PiとCodex app-serverの動的ツールで一貫して変換が動作します。

既存のプラグインを管理している場合は対応が必要です。

アップデート方法

npm install -g openclaw@latest
openclaw doctor

openclaw doctorを実行するとDMポリシーや認証設定の問題を検出してくれます。Google Meetプラグインを使う場合はその後openclaw googlemeet doctor --oauthでGoogle側の認証状態も確認してください。