月末にAIコーディングツールの請求書を見て驚いた経験はないだろうか。Claude CodeやCursorを使えば使うほど、いつの間にかトークンを大量消費している。

この記事でわかること:

  • CodeBurnの概要と解決する課題
  • インストール方法と基本的な使い方
  • 主要機能(TUIダッシュボード・optimize・compare)
  • 対応しているAIコーディングツール一覧

https://github.com/getagentseal/codeburn

AIコーディングのコスト管理が難しいのはなぜか

Claude CodeやCursorを使って開発していると、「どのプロジェクトでどれだけトークンを使ったか」が見えにくい。月額プランに加入していればある程度安心だが、API従量課金で使っている場合、タスクの内容や頻度によってコストが大きく変わる。

どのモデルが高コストになりがちか、どのプロジェクトが大量消費しているか、そもそも「再試行ループ」で無駄にトークンを燃やしていないか——こうした情報は従来のツールには表示されない。

CodeBurnはこの問題を解決するオープンソースのTUI(テキストユーザーインターフェース)ダッシュボードだ。2026年4月13日にリリースされ、2週間で4000スター超を獲得した注目ツールである。

CodeBurnとは

CodeBurnはAIコーディングツールのトークン消費とコストを可視化するCLIツール。最大の特徴はプロキシなし・APIキー不要で動作する点だ。

各ツールがローカルのディスクに保存しているセッションデータを直接読み込んで解析する。Claude Codeなら ~/.claude/projects/、Codexなら ~/.codex/sessions/ といった場所を参照する。通信が発生しないため、プライバシー上の懸念も少ない。

TypeScript製・MITライセンス・npmで公開済みで、Node.js 20以上があれば動作する。

インストールと基本的な使い方

インストールは1コマンドで完了する。

npm install -g codeburn

インストールせずにすぐ試すこともできる。

npx codeburn

実行すると過去7日分のインタラクティブなTUIダッシュボードが開く。よく使うコマンドは以下のとおりだ。

codeburn              # インタラクティブダッシュボード(デフォルト: 7日分)
codeburn today        # 今日の使用状況
codeburn month        # 今月の使用状況
codeburn report -p 30days  # 過去30日分
codeburn status       # コンパクトな1行サマリー
codeburn export       # CSV/JSON出力

ダッシュボード上では矢印キーでToday / 7 Days / 30 Days / Month / All Timeを切り替え、qで終了、cでモデル比較モードに入れる。

主な機能

13カテゴリのタスク分類とワンショット率

CodeBurnはLLM呼び出しなしで、セッションのツール使用パターンから作業内容を自動分類する。分類されるカテゴリはCoding・Debugging・Feature Dev・Refactoring・Testing・Exploration・Planning・Delegation・Git Ops・Build/Deploy・Brainstorming・Conversation・Generalの13種類。

注目の指標がワンショット率だ。コードの編集ターンのうち「最初の1回で成功した割合」を示す。Codingカテゴリで90%なら、AIが10回中9回は修正なく正解できていることを意味する。低ければAIが再試行ループで余分にトークンを消費しているサインであり、プロンプトやCLAUDE.mdの改善余地がある。

optimize:無駄を検出してコピペ修正案を提示

codeburn optimize コマンドはセッションデータと ~/.claude/ の設定ファイルをスキャンし、よくある無駄のパターンを検出する。

検出する主な項目:

  • セッションをまたいで同じファイルを何度も読み込んでいる(コンテキストの無駄)
  • Read/Edit比率が低い(読まずに編集しているため再試行が多い)
  • BASH_MAX_OUTPUT_LENGTH が未設定で大量の出力を垂れ流している
  • 使っていないMCPサーバーがツールスキーマのオーバーヘッドを生み続けている
  • ~/.claude/ に定義されているが一度も使われていないスキルやコマンド

各項目には推定削減トークン数とドル換算額、そしてすぐ貼り付けられる具体的な修正コード(CLAUDE.mdの追記行や環境変数など)が表示される。ファイルへの自動書き込みは行わないため、安心して実行できる。

compare:モデルを実使用データで比較

codeburn compare は自分のセッションデータを使ったモデルの横並び比較を行う。ベンチマークサイトの数字ではなく、実際の自分の作業内容に基づいた比較になるのが特徴だ。

比較できるメトリクスはワンショット率・リトライ率・自己修正率・コール単価・編集単価・キャッシュヒット率など。カテゴリ別のワンショット率もモデルごとに確認でき、「Codingだけに限るとOpus 4.6とSonnet 4.6でどちらが費用対効果が高いか」といった分析が自分のデータで行える。

macOSメニューバーアプリ

2026年4月25日にメニューバーアプリv0.9.0がリリースされた。1コマンドでインストールして起動できる。

npx codeburn menubar

メニューバーアイコンには常に今日の消費額が表示される。クリックするとエージェントタブ・期間切り替え・Trend / Forecast / Pulse / Stats / Planインサイト・アクティビティ分類・最適化提案・CSV/JSONエクスポートが入ったポップオーバーが開く。30秒ごとに自動更新される。

対応しているAIコーディングツール

2026年4月時点で以下のツールに対応している。

ツール データ取得元
Claude Code ~/.claude/projects/
Claude Desktop ~/Library/Application Support/Claude/...
Codex (OpenAI) ~/.codex/sessions/
Cursor SQLite(state.vscdb
OpenCode SQLite(~/.local/share/opencode/
Pi / OMP ~/.pi/agent/sessions/
GitHub Copilot ~/.copilot/session-state/(出力トークンのみ)

Cursorは「Auto」モードで実際のモデルが非公開になるため、Sonnetの料金で推定表示される。GitHubCopilotは出力トークンのみ記録されているため、実際のコストより低く出る場合がある。複数のツールを使っている場合、ダッシュボードでpキーを押すとプロバイダーを切り替えられる。

プライシングデータはLiteLLMから取得し、24時間キャッシュされる。為替レートはFrankfurter(欧州中央銀行データ)を使い、162通貨に対応している。

まとめ

CodeBurnは「AIコーディングのコストが見えない」という開発者共通の悩みに正面から応えるツールだ。プロキシ不要でローカルデータを読むだけという設計はシンプルかつ実用的で、Claude CodeやCursorを日常的に使う人であればnpx codeburnを一度実行するだけで即座に自分のコスト実態を把握できる。

optimizeコマンドで無駄を削り、compareコマンドで最適なモデルを選ぶ——この習慣がトークン消費の最適化につながる。