メモアプリを別ウィンドウで開くたびに作業が止まる。そのちょっとしたストレスを解消するツールが登場した。

nodesk は、Windowsデスクトップに常駐する超軽量ノートウィジェットだ。音声入力、AI文章補正、スクリーンショット注釈をひとつにまとめ、インストーラーサイズはわずか5MBに抑えられている。

この記事でわかること:
– nodeskの概要と解決する課題
– 搭載されている主な機能
– インストールと初期設定の手順
– 類似ツールとの違い


常時表示のフローティングウィジェット

nodeskは「ピル型」と呼ばれる小さなバーをデスクトップの端に常時表示し続ける。クリックするとリッチテキストエディタが展開し、もう一度クリックすると収納される。タスクバーにも表示されないため、作業ウィンドウの邪魔にならない。

Notionやメモ帳を使う場合、ウィンドウを最前面にするかAlt+Tabで切り替えるかを繰り返す必要がある。nodeskはその切り替え操作ごと不要にする設計だ。

エディタはTipTap(ProseMirror)ベースで、見出し、リスト、TODO、コードブロック、ハイライト、リンクに対応する。作成したノートはローカルのSQLiteに保存され、クラウドへの送信は一切ない。


Groq Whisperによる音声ノート

nodeskの特徴的な機能のひとつが音声入力だ。マイクボタンを押すか Ctrl+Shift+V でトグル、または F9 を長押しでプッシュトゥトークとして使える。

録音された音声はGroq WhisperのAPIで文字起こしされ、続けてOpenRouterまたはOllamaが文法修正・整形を行う。「話し言葉で録音して、整ったテキストにして保存」という流れが自動化されている。

Groq WhisperのAPIは無料枠が用意されており、個人利用であれば追加コストをかけずに使い始められる。


AIテキスト補正と画面キャプチャ

テキスト入力後はAIによる補正機能を呼び出せる。文法修正、要約、拡張、フォーマット変更の4モードが用意されており、AIバックエンドはOpenRouter(クラウド)とOllama(ローカル)から選択できる。プライバシーを重視する場合はOllamaを指定することで、一切の外部通信なしにAI機能を利用できる。

スクリーンショット機能では、全画面キャプチャの後にテキスト、矢印、矩形、ぼかしを重ねて注釈を入れられる。さらに画面録画機能でMP4またはGIF形式で録画できる(FFmpegのインストールが必要)。


インストール方法

Windows 11であれば追加の依存関係なしで動作する。WebView2がすでにOS内に含まれているためだ。

  1. GitHub Releases から nodesk_0.1.0_x64-setup.exe をダウンロード
  2. インストーラーを実行
  3. 起動後、設定パネルからAPIキーを入力

ソースからビルドする場合はNode.js 20+とRust(stable)が必要で、以下のコマンドで開発環境を立ち上げられる。

git clone https://github.com/palamut62/nodesk.git
cd nodesk
npm install
cp .env.example .env
npm run tauri dev

APIキーの設定

nodeskを使うには最低でも以下のキーを用意する。

Groq API(音声転写)
console.groq.com で無料アカウントを作成し、APIキーを発行する。無料枠の範囲内であれば費用はかからない。

OpenRouter API(AI補正)
openrouter.ai でAPIキーを取得する。デフォルトモデルは openai/gpt-4o-mini で、使用量に応じた従量制だ。ローカルのOllamaを使う場合はキー不要で、設定ファイルの AI_PROVIDER=ollama に切り替えるだけでよい。

APIキーはすべてアプリのデータディレクトリにローカル保存され、外部に送信されない。


キーボードショートカット

ショートカット 動作
Ctrl+Shift+V 音声録音のトグル
F9(長押し) プッシュトゥトーク
Ctrl+S ノートを保存
Escape エディタを閉じる

類似ツールとの違い

Windows標準の付箋アプリは常に全面表示され、作業中のウィンドウと重なりやすい。nodeskのピル型UIはその問題を解消している。

Notionやobsidianとの比較では、nodeskはメモ帳の代替として使うことを想定しており、データベース管理や長文執筆の機能はない。音声入力とAI補正の手軽さに特化している。

テックスタックはTauri 2(Rust + WebView2)とReact 19で構成されており、Electronベースのアプリと比較してバンドルサイズが大幅に小さい。インストール済みサイズも約20MBに収まる。


まとめ

nodeskはGitHubに公開されたMITライセンスのOSSで、現在v0.1.0の段階だ。音声入力からAI補正、スクリーンショット注釈まで一通りの機能をまとめた構成で、デスクトップへの常駐ノートウィジェットとして実用的な仕上がりになっている。Windows環境でのメモ作業を効率化したい人に試す価値がある。