AIエージェントの選択肢が増えるほど、管理の手間も増える。
Craft Agentsは、Claude・ChatGPT(Codex)・GitHub CopilotなどのAIをひとつのデスクトップアプリから操作できるオープンソースのエージェントツールです。craft.do(Craftノートアプリ)チームが開発し、GitHubには4,700以上のスターが集まっています。v0.8.12(2026年4月24日)ではGPT-5.5とDeepSeek V4のサポートが追加されました。
この記事でわかること:
- Craft AgentsのコンセプトとCodex・Copilot OAuthログインの仕組み
- v0.8.12で追加されたGPT-5.5・DeepSeek V4対応
- Sources・Skills・権限モードの主要機能
- 料金と他ツールとの違い
- インストール方法
Craft Agentsが生まれた背景
Claude Code、Codex、GitHub Copilot Agentなど、AIコーディングエージェントの選択肢は2026年に入って急増しました。それぞれ専用アプリを立ち上げ、APIキーを個別に管理し、MCP(Model Context Protocol)サーバーへの接続も各ツールで設定し直す必要があります。
craft.doチームは自社開発にエージェントを本格的に活用するなかで同じ課題にぶつかり、Craft Agentsを開発しました。「エージェントと仕事するためのツールを、自分たちで作った」という経緯で生まれたプロダクトで、現在もCraft Agents自身を使って開発が続けられています。
OAuthログインで使えるAIプロバイダ
Craft Agentsは複数の認証方式に対応しています。
| プロバイダ | 認証方式 |
|---|---|
| Anthropic | APIキーまたはClaude Max/Pro OAuth |
| Google AI Studio | APIキー(Geminiモデル) |
| ChatGPT Plus / Pro | Codex OAuth |
| GitHub Copilot | OAuthデバイスコード |
| OpenAI | APIキー |
Codex OAuthはOpenAIの公式OAuth認証で、ChatGPT PlusまたはProのサブスクリプションがあれば追加費用なしにCodexモデルを呼び出せます。GitHub CopilotもOAuthで認証するだけで、Copilotのサブスクリプションに含まれるモデルをそのまま使えます。
OpenRouterやVercel AI Gateway、Ollamaもカスタムエンドポイントとして接続できるため、APIキーなしでローカルモデルを動かすことも可能です。
v0.8.12の主な変更点(2026年4月24日)
OpenAIとOpenAI-Codex接続のデフォルトモデルがGPT-5.5に変更されました。新規接続は自動的にGPT-5.5が選択され、既存の接続は設定済みのモデルをそのまま維持します。
DeepSeekも新プロバイダとして追加されました。deepseek-v4-proとdeepseek-v4-flashがデフォルトの候補になっており、DeepSeek APIキーを設定するだけで使い始められます。
そのほかバグ修正も複数含まれています。セッションをまたいでファイル添付が漏れ出すバグや、WebUI上でアクションを実行するとデスクトップアプリが起動してしまう問題などが解消されています。
主な機能
マルチセッションインボックス
複数のAIセッションをタスク管理ツールのように整理できます。「Todo → In Progress → Needs Review → Done」のステータスで進捗を管理でき、フラグを立てて重要なセッションをすぐ呼び出せます。セッション名はAIが自動生成します。
Sourcesで自然言語接続
「Linearを追加して」と入力するだけで、エージェントが公開APIとMCPサーバーを探し、認証設定と構成を自動で完了します。GitHub・Slack・Gmail・Google Calendar・ローカルファイルシステムなどに対応しています。既存のMCP設定JSONを貼り付けるだけで動作することもあります。
権限モード
| モード | 表示名 | 動作 |
|---|---|---|
| safe | Explore | 読み取り専用、書き込み操作をすべてブロック |
| ask | Ask to Edit | ファイル変更・コマンド実行を事前確認(デフォルト) |
| allow-all | Auto | 全操作を自動承認 |
SHIFT+TABでモードをその場で切り替えられます。信頼できる作業では Auto、調査だけなら Explore と使い分けることで、意図しない変更を防ぎながら作業速度を調整できます。
Skills
ワークスペースごとに保存できる再利用可能な指示テンプレートです。@スキル名で会話の途中からでも呼び出せます。Claude CodeのスキルをCraft Agentsへ移行することも可能で、「Claude Codeのスキルをインポートして」と伝えるだけでエージェントが移行作業を担います。
ヘッドレスサーバーモード
リモートのLinux VPS上でサーバーとして起動し、デスクトップアプリをシンクライアントとして接続できます。長時間動くタスクを複数のマシンから継続して操作できます。
料金
Craft Agents本体は無料のオープンソース(Apache 2.0ライセンス)です。利用する各AIプロバイダのサブスクリプションまたはAPIキーは別途必要になります。
- Claude:Anthropic APIキーまたはClaude Max/Proサブスク
- Codex:ChatGPT PlusまたはProサブスク(Codex OAuthで利用)
- Copilot:GitHubのCopilotサブスク(OAuthで利用)
- Gemini:Google AI Studio APIキー
- Ollama:APIキー不要(ローカル実行)
Claude CodeやOpenClawとの違い
Claude CodeはCLI中心の設計で、コーディング作業に特化しています。OpenClawはClaudeエージェントを軸にプラグインで機能を拡張する方向性です。
Craft Agentsはマルチプロバイダ対応と美しいUIを優先した設計です。特定のAIに縛られず、Claude・Codex・Copilot・DeepSeek・Geminiを状況に合わせて切り替えられます。「どのAIを使うか」という選択肢を維持したいユーザーに向いています。
インストール
macOS / Linux:
curl -fsSL https://agents.craft.do/install-app.sh | bash
Windows(PowerShell):
irm https://agents.craft.do/install-app.ps1 | iex
ソースからビルドする場合は、GitHubのリポジトリをクローンしてbun install && bun run electron:startで起動できます。