Feedlyの無料プランに不満を感じたことはありますか。フィードを100本以上登録したい、制限に囲まれた機能を使いたい、でも月$6.99は払いたくない。そういった悩みを解決するのが、セルフホスト型RSSリーダーのFreshRSSです。

この記事でわかること:

  • FreshRSSの概要と特徴
  • FeedlyなどのSaaSと比べた場合の違い
  • DockerによるFreshRSSのセットアップ手順
  • スマートフォン・デスクトップアプリとの連携方法

FreshRSSとは

https://github.com/FreshRSS/FreshRSS

PHP製のセルフホスト型RSSフィードアグリゲーターです。GNU AGPL 3ライセンスで公開されており、無料で全機能を使えます。最新バージョンは1.28.1(2026年1月25日リリース)。RSSフィードが用意されていないWebサイトでも、XPathベースのWebスクレイピング機能でフィードを作成できます。YouTubeのチャンネル更新もRSSとして登録可能です。

データベースはSQLite・MySQL・PostgreSQLから選択できるため、軽量な個人利用から複数ユーザーを抱える共有サーバーまでスケールします。20言語以上に対応しており、日本語インターフェースも利用できます。

なぜFeedlyでは物足りないのか

Feedlyの無料プランが許可するのは100フィード・3カテゴリまでです。それを超えると月$6.99のProプランへの移行が必要になります。さらにAI機能や脅威インテリジェンスなど、一般的なRSS利用者には不要な機能が上位プランで提供されています。

他のセルフホスト型サービスと比較すると、FreshRSSの強みはインストールの手軽さとUIの直感性にあります。Minifluxはシンプルですがカスタマイズ性が低く、Tiny Tiny RSS(TT-RSS)はカスタマイズ性が高い反面、設定が複雑です。FreshRSSはその中間に位置し、拡張機能による柔軟なカスタマイズと使いやすいUIを両立しています。

Dockerで10分セットアップ

Dockerが導入済みであれば、以下のdocker-compose.ymlを作成するだけで起動できます。

services:
  freshrss:
    image: freshrss/freshrss:latest
    container_name: freshrss
    restart: unless-stopped
    ports:
      - "8080:80"
    volumes:
      - ./data:/var/www/FreshRSS/data
      - ./extensions:/var/www/FreshRSS/extensions
    environment:
      TZ: Asia/Tokyo
      CRON_MIN: "*/20"

docker compose up -d で起動後、ブラウザで http://localhost:8080 にアクセスするとインストール画面が表示されます。データベースはSQLiteを選ぶと追加設定が不要です。ユーザー名とパスワードを設定すれば、フィードの登録をすぐに始められます。

OPML形式でのインポートに対応しているため、FeedlyやNewsblurから乗り換える際も登録済みフィードをそのまま移行できます。

スマートフォン・デスクトップから使う

FreshRSSはGoogle Reader APIとFever APIに対応しており、対応クライアントアプリからリモートで購読できます。

Androidではオフライン読書に対応したCapy Reader、Readrops、Read Youが利用できます。iOSではReadkitやReeder Classicがシームレスに同期します。デスクトップではFluent Reader(Windows/macOS/Linux対応)やCLI派向けのNewsboatが選択肢に挙がります。

Webブラウザだけでなくネイティブアプリからも購読できるため、デバイス間で既読状態を同期しながら使えます。

FreshRSSの主な機能

フィード管理の基本に加えて、特筆すべき機能があります。WebSubプロトコルに対応しており、WordPress・Blogger・Mediumなど互換ソースからのプッシュ通知を即時受信できます。カスタムタグや保存済み検索(ユーザークエリ)、フィードのHTML/RSS/OPML形式での再共有機能も備えており、情報収集フローをある程度自動化することも可能です。

拡張機能リポジトリも公開されており、コミュニティが作成したプラグインを追加インストールできます。FeedlyのAI要約機能とは対照的に、FreshRSSはフィードの本文をそのまま表示することに重点を置いています。要約ではなく「元の文章を読む」という体験を維持したい人に向いています。

GitHubのREADMEによると、ラズベリーパイ1でも150フィード・2万2千記事の環境で応答1秒以内で動作するほど軽量です。専用サーバーがなくても運用できます。

月額ゼロで情報収集を自分のものにする

Feedlyをはじめとするクラウド型RSSサービスは、無料プランの制限とAI機能の強制統合が年々強まっています。FreshRSSは外部サービスへの依存をゼロにし、自分のサーバー上でRSSフィードを完全に管理する手段を提供します。

Dockerさえあれば10分足らずで環境が整い、スマートフォンとの同期も既存クライアントアプリで実現できます。情報収集の主導権を自分に取り戻したい人にとって、FreshRSSは現時点で最も完成度の高いセルフホストRSSリーダーの一つです。