OpenClawのAIエージェントで、xAI Grok 4.3が標準で使えるようになりました。

2026年5月2日にリリースされたOpenClaw v2026.5.2では、xAI Grok 4.3のデフォルトモデル化を中心に、プラグインシステムの安定化、ゲートウェイのパフォーマンス改善、各種メッセージングプラットフォームの修正が行われています。

この記事でわかること:

  • Grok 4.3がデフォルトxAIモデルになった意味
  • プラグインのインストール・アップデートの何が変わったか
  • ゲートウェイ・エージェントのホットパス最適化の内容
  • WhatsApp・Telegram・Discord・Slackの修正点
  • v2026.5.2へのアップデート手順

https://github.com/openclaw/openclaw/releases/tag/v2026.5.2

Grok 4.3がデフォルトのxAIモデルに

v2026.5.2の目玉変更はxAIプロバイダーの更新です。Grok 4.3がバンドルカタログに追加され、xAIを使う設定ではデフォルトモデルが自動的に切り替わります。

Grok 4.3は前世代(Grok 4.20)と比べてAPI価格が約半額、推論速度が約2倍に向上したモデルです。OpenClawでxAIをプロバイダーとして設定している場合、手動での再設定は不要でGrok 4.3が適用されます。速度とコストの両方が改善されるため、エージェントの応答性と運用コストに直接メリットがあります。

xAIプロバイダーはOpenClawの設定ファイルでprovider: xaiと指定するだけで使えます。APIキーはxAI Consoleで発行します。

プラグインシステムの安定化

プラグインのインストール・アップデート・修復・依存関係レポートの各パスが大幅に改善されました。

ClawHub経由でインストールされたプラグインとnpmパッケージの扱いが整理され、ベータチャンネルのプラグイン更新が安定しています。ベータ版が存在しない場合は@betaタグを試みた後にデフォルト/latestへ自動フォールバックします。

openclaw plugins list --jsonコマンドにも変更があり、パッケージ依存関係のインストール状態が出力に含まれるようになりました。プラグインをランタイムにロードせずに欠落依存関係を検出できるため、CIやスクリプトでの活用がしやすくなっています。

プラグインのランタイム読み込みもスコープが絞られ、起動時に全プラグインを無条件にプリロードする代わりに、設定で有効化されたプラグインIDのみを対象にするよう変わりました。起動時間の短縮につながります。

ゲートウェイとエージェントのホットパス最適化

起動・セッション管理・タスク処理・プロンプト準備・プラグイン読み込みなど、頻繁に実行されるコードパスが整理されました。

具体的な変更点は以下のとおりです。

  • プラグインバックの認証プロファイルを起動時プリフライトから除外し、Gatewayの起動レイテンシを削減
  • openclaw gateway restart --force--wait <duration>オプションを追加し、再起動の制御が細かくできるように
  • ツールデスクリプタをキャッシュ化し、プロンプト生成時のプラグインランタイム読み込みをスキップ
  • ファイルシステムウォーカーの絶対パス検証ロジックを高速化(path.resolvepath.relativeの反復処理を削減)

これらは個々の変更は小さいですが、エージェントが大量のツールや複数チャンネルを扱う環境では積み重なって体感できる差になります。

メッセージングとプロバイダーの修正

複数のメッセージングサービスで発生していた問題が修正されています。

メッセージング関連では、WhatsAppのChannel/Newsletterターゲットへの配信、Telegramのトピックコマンドとネットワーク問題、Discordの配信・起動時のエッジケース、Slackのスレッド返信、Signalのグループとメディア対応が修正されました。

プロバイダー関連では、OpenAI互換のTTS/RealtimeエンドポイントにextraBody/extra_bodyパススルーが追加されました。これにより、/audio/speechリクエストにlangなどの独自フィールドを送れるカスタム音声サーバーへの対応が可能になります。LM StudioのReasoning metadata取り込み、OpenRouter/DeepSeekのリプレイ修正、Anthropic互換ストリーミングの修正も含まれます。Web検索ではBrave・SearXNG・Firecrawlの問題が修正されています。

v2026.5.2へのアップデート手順

アップデートは以下のコマンドで実行します。

npm install -g openclaw@latest
openclaw doctor

openclaw doctorはアップデート後に実行することが推奨されています。今バージョンではスレッドバインディングの設定キーに変更があり(subagent/ACPの個別トグルがthreadBindings.spawnSessionsに統合)、openclaw doctor --fixを実行すると古いキーを自動で移行してくれます。

OpenClawについて

OpenClawは、WhatsApp・Telegram・Discord・Slack・Signal・iMessageなど25以上のメッセージングチャンネルに接続できるオープンソースのパーソナルAIアシスタントです。自分のデバイス上で動くGatewayが制御の中心となり、複数のAIプロバイダー(Anthropic・OpenAI・xAI・Google・ローカルモデルなど)を切り替えながら利用できます。

MITライセンスで公開されており、インストールはnpm install -g openclaw@latestで行えます。Node 24(推奨)またはNode 22.14以上が必要です。