月額費用なしで、Anthropicのモデル以外も使いながら、Claude Coworkのようなエージェントワークフローを動かせる。

「OpenWork」はそれを可能にするオープンソースのデスクトップアプリだ。2026年1月にGitHubで公開され、約4ヶ月で14,000スターを超えた。Y Combinatorが支援するDifferent AIが開発しており、Claude CoworkやOpenAI Codexの代替として設計されている。

この記事でわかること:

  • OpenWorkがどんな課題を解決するか
  • 50以上のLLMへの対応とスキルシステムの仕組み
  • 無料と有料プランの違い
  • インストールから起動までの手順

Claude Coworkの何が代替されるか

OpenWorkはOpenCode(opencode.ai)を基盤とした、デスクトップアプリだ。Claude Coworkが提供しているのと同等のエージェントワークフロー実行環境を、ローカルマシン上に構築できる。

プロジェクトの出発点は、開発者が「技術に詳しくない家族がターミナルなしで特権的なワークフローを実行できるようにしたかった」という個人的な必要性だった。ホームサーバーの管理、カスタムWebアプリのデプロイ、Home Assistantの制御など、非技術者でも操作できる環境を目指して開発が始まった。目標は「エージェント向けのObsidianのようなエコシステムを作ること」と開発者自身が説明している(参考)。

50以上のLLMに対応するモデル選択

OpenWorkの大きな特徴が、モデルの幅広い対応だ。公式サイトによると、Claude・GPT・Gemini・Qwen・Ollamaなど50以上のLLMプロバイダーに対応している。

自分のAPIキーを使うBYOK(Bring Your Own Key)方式で動作するため、既存のプロバイダー契約をそのまま活かせる。OllamaやvLLMなどのローカルモデルを組み合わせれば、データをクラウドに送らずに完全ローカルで処理できる。

スキルと権限管理で業務を自動化する

Claude Coworkのスキルに相当するのが、OpenWorkの「スキルマネージャー」だ。スキルはインストール可能なモジュールとして提供され、プロジェクト単位またはグローバルに設定できる。OpenCodeのプラグインエコシステムをそのまま利用できるため、既存のプラグインが動作する。

タスクを送信すると、実行計画がタイムライン形式で表示される。各ステップで権限要求が発生した際は「一度だけ許可」「常に許可」「拒否」の3択から選択できる。技術的な操作が可視化される設計のため、エンジニアでないメンバーでも何が行われているかを把握しやすい。

よく使うワークフローはテンプレートとして保存でき、チームへはリンク一本で共有できる。チームメンバーがリンクを開くと、スキル・MCPサーバー・プラグインの設定がまとめてインポートされる。個別にセットアップを説明する手間が省ける。

Slack・Telegramコネクタも提供されており、チャット環境からエージェントに指示を出すことができる。

CLIでサーバーとして動かす

デスクトップUIを使わずにサーバーとして動かす方法もある。openwork-orchestrator をnpm経由でインストールし、以下のコマンドで起動する。

npm install -g openwork-orchestrator
openwork start --workspace /path/to/workspace --approval auto

この方法であれば、デスクトップアプリを起動せずに、サーバー環境やCI/CDパイプラインからエージェントを実行できる。

料金

プラン 対象 料金
デスクトップ macOS・Linux 無料
クラウド ホスト型ワーカー $50/月
エンタープライズ SSO・SLA・LTS版 要問い合わせ

Windowsは現時点で有料サポートプランでの対応となっている。デスクトップ版のダウンロードはopenworklabs.com/downloadから行える。

Claude Coworkとの違いと現状の制限

Claude Coworkとの最大の違いはモデルの自由度だ。Claude CoworkはAnthropicのClaudeで動作するが、OpenWorkはどのLLMでも動かせる。オープンソースのためソースコードを確認でき、データの流れが把握しやすい点もプライバシーを重視するチームには利点になる。

一方、成熟度には差がある。OpenWorkは現時点でv0.13.3であり、開発者自身が「アルファ段階で荒削りな部分が多い」と認めている。UIの完成度や安定性でClaude Coworkには及ばない部分もある。Windowsサポートも有料対応になっており、全環境への展開には注意が必要だ。

費用をかけずにエージェントワークフローを試したい、特定のLLMやローカルモデルを使いたい、という場面での選択肢として実用的な水準に達しつつある。