LovableやBoltはクラウドありきで、プランを超えるとコードすら見せてもらえなくなる——そんな経験をしたことはないでしょうか。
Dyadは「自分のマシンで動く、自分のコード」を前提に設計されたオープンソースのAIアプリビルダーです。GitHubで2万スターを超え、LovableやBoltの代替として急速に広まっています。
この記事でわかること:
- Dyadが解決するクラウド型ツールの課題
- 主な機能とSupabase・Neonとのフルスタック連携
- LovableやBolt.newとの違い
- 料金プランと無料枠でできること
https://github.com/dyad-sh/dyad
クラウドAIアプリビルダーの「見えない壁」
LovableやBolt.newのようなAIアプリビルダーは、プロンプトを入力するだけでWebアプリが動く手軽さが魅力です。しかし使い続けると、いくつかの制限が見えてきます。
まず、生成されたコードはそのサービスのクラウド上で管理されるため、サービスが停止したり料金体系が変わったりすると影響を受けます。また、クレジット消費を気にしながら開発を進める必要があり、大規模なアプリになるほどコストが膨らみます。自分のAPIキーを持っているのに、それを使えない設計になっているツールも少なくありません。
Dyadはこれらの課題を「ローカルで動く・コードは手元に残る・APIキーは自分のものを使う」という設計で解決します。
Dyadの主な機能
任意のAIモデルを持ち込める
OpenAI、Anthropic、Google、またはローカルモデルなど、ほぼすべてのモデルに対応しています。自分のAPIキーをそのまま使えるため、Dyadに別途クレジットを払わずに済みます。GPT-5.4、Claude Opus 4.7、Gemini Pro 3.1、Qwen 3.6などを数秒で切り替えられます。
フルスタック開発をローカルで
Supabaseとの連携が組み込まれており、データベース・認証・サーバーサイド関数を一画面で扱えます。v0.44.0からはNeon(PostgreSQL)も実験的にサポートされ、開発用DBと本番DBを分けながら安全にスキーマを反復できます。Neonは無料枠で最大100データベースを作成可能な点も特徴です。
セキュリティレビューが内蔵
SQLインジェクションやXSSなどの脆弱性を自動でスキャンし、修正案まで提示します。コードを外部に送ることなく、ローカルで完結します。
デプロイはGitHub+Vercelで数クリック
コードはいつでもエクスポートできます。GitHubにプッシュしてVercelにデプロイするまでの流れを、画面上の操作だけで完結させられます。
MCPサーバーでツールを拡張
Model Context Protocol(MCP)に対応しており、Chrome DevToolsやBrave SearchなどのMCPサーバーを追加するだけで、AIエージェントの能力を拡張できます。
アプリのスクリーンショットとギャラリー
v0.44.0から、バージョンごとにアプリのスクリーンショットが自動保存されます。ホーム画面のApp Galleryでは各アプリの最新スクリーンショットが並び、作業状況を視覚的に把握できます。
LovableやBolt.newとの違い
最大の違いはデータの所在です。LovableやBoltはコードをクラウドで管理しますが、Dyadはすべてが手元のマシンにあります。
ベンダーロックインについても差があります。Dyadはコードをいつでもエクスポートでき、DyadなしでもそのままVSCodeで開けます。LovableやBoltでは、エクスポート機能が有料プランに限定されているケースがあります。
コスト面では、Dyadの無料プランは自分のAPIキーさえあれば何本でもアプリを作れます。LovableやBoltは月間クレジットの制限があり、大規模開発では費用が積み上がりやすい設計です。
一方でDyadにも制約はあります。ローカル動作のためマシンスペックが必要で、クラウド型ほどセットアップが即座ではありません。チームでのリアルタイム共同編集といった機能はまだ限定的です。
料金プラン
Dyadはサインアップ不要でダウンロードして使い始められます。
無料プランはAPIキーを持ち込む前提で、アプリ数の制限はありません。Pro(月20ドル)では大規模コードベース向けの専用モードと月200クレジットが追加されます。Max(月79ドル)はクレジットが月900に増え、オフィスアワーへの優先アクセスも付きます。
クレジットは自分のAPIキーを使わない場合に消費するもので、BYOKで使う限りは無料プランで十分なケースがほとんどです。
インストール
macOS(Apple Silicon / Intel)とWindowsに対応しています。dyad.shからインストーラーをダウンロードするだけで使い始められます。
v0.45.0-beta.1(2026年5月6日公開)ではViteアプリ向けのNitroサーバーサポートとモデルピッカーUIの改善が入っています。
まとめ
Dyadは「クラウドにコードを預けたくない」「APIキーは自分で管理したい」「ツールに縛られたくない」という開発者・非エンジニアの両方に向けた選択肢です。GitHubで2万スターを集めているのは、LovableやBoltを使い続けた末にDyadへ移ってきたユーザーが多いことを示しています。無料でサインアップ不要なので、まず試してみる価値はあります。