AIを学ぶためにコストはかかりません。

AnthropicやOpenAI、Google、Meta、Microsoft、NVIDIAが、それぞれ無料の学習コースやリソースを公式サイトで公開しています。コースの形式は各社で異なりますが、初心者からエンジニアまで対象レベルが幅広く揃っています。

この記事でわかること:

  • AnthropicとOpenAIが提供する公式コースの内容と特徴
  • Googleが提供する入門コースから認定資格までの流れ
  • MetaとNVIDIA、Microsoftが開発者向けに公開しているリソース

Anthropic Academy — Claude・MCP・エージェントを段階的に学ぶ

https://anthropic.skilljar.com/

Anthropicが運営する「Anthropic Academy」は、ClaudeやClaude Code、Model Context Protocol(MCP)を学べる無料コース群です。アカウント登録だけでほぼすべてのコースに無料でアクセスできます。

コースは初心者から開発者まで幅広くカバーしています。APIを使ったアプリ開発を始めたい人には「Building with the Claude API」が適しています。MCPを実装したい場合は「Introduction to Model Context Protocol」でPythonを使ったサーバーとクライアントの構築方法を順を追って学べます。AIエージェントの開発に関心がある人には「Introduction to subagents」と「Introduction to agent skills」が直接役立ちます。

Claude Codeを日常の開発ワークフローに組み込む方法は「Claude Code 101」と「Claude Code in Action」が対応しています。仕事でClaudeを活用したい非エンジニアには「Claude 101」や「AI Fluency: Framework & Foundations」が出発点になります。教育者向けの「AI Fluency for educators」や非営利組織向けの「AI Fluency for nonprofits」も用意されており、用途に応じたコース選択ができます。

OpenAI Academy — ライブイベントとビデオコンテンツで学ぶ

https://academy.openai.com/

OpenAIが運営する「OpenAI Academy」は、ビデオコンテンツ・ライブイベント・コミュニティグループで構成される無料の学習プラットフォームです。

2026年4月時点では「Codex for Beginners」(60分)や「Codex on Campus」(48分)などのビデオが公開されています。4月29日には「ChatGPT for Work 102」、5月5日には「Build Your First Workspace Agent」などのオンラインライブセッションが予定されており、Q&Aセッションも含まれます。

エンジニア以外でも参加しやすいビジネス活用寄りの内容が中心です。将来的には段階別の認定資格(AI Certifications)も計画されており、プロンプトエンジニアリングの基礎からAIを活用した業務まで、段階的に学べる体系が整備される予定です。

Google Grow with AI — 無料入門コースから認定資格まで

https://grow.google/ai

Googleの「Grow with Google AI」は、無料のAI学習コースとツールをまとめたポータルです。「AI Essentials」(約5時間)は生成AIの基礎から日常業務への活用まで体系的に学べる入門コースで、初めてAIを本格的に学ぶ人の出発点として機能します。

より踏み込んだ学習には「Google AI Professional Certificate」があります。20以上のハンズオン演習を通じてAIの実践スキルを身につけ、修了後はGoogleの認定を取得できます。そのほか、教育者向けの「AI for Educators」(2時間)、就職活動を想定した「Accelerate Your Job Search with AI」(6時間)など、目的に合わせたコースが揃っています。GoogleはAIスキルを持つ人材の賃金が同じ職種の非AIスキル保有者と比べて56%高いというデータを公開しており(参考)、スキルの市場価値を明確に示しています。

Meta AI Resources — Llamaとオープンソースフレームワーク

https://ai.meta.com/resources/

MetaはLlamaシリーズのオープンウェイトモデルをはじめ、AIフレームワーク・データセット・ライブラリを無料で公開しています。

コース形式ではなく、モデルや研究論文、ツールを実際に動かしながら学ぶスタイルです。PyTorchとの親和性が高く、LLMの内部構造やオープンソースAIの実装に関心がある開発者に向いています。Metaの最新研究のデモも公開されており、AI研究の最前線をそのまま体験できます。

Microsoft Learn — AI・クラウド・Copilotを体系的に習得する

https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/

Microsoft Learnは、700以上のキャリアパスに対応した技術トレーニングを無料で提供するプラットフォームです。AIについては、Azure OpenAI Serviceを使ったアプリ開発、機械学習の基礎、Microsoft Copilotの活用など、幅広いラーニングパスが用意されています。

単独モジュール(15分程度)からまとまった学習パスまで、自分のペースで進められます。Microsoftのエコシステムを日常業務で使う人にとって、最も実践に直結するリソースです。

NVIDIA Developer — CUDAとGPUコンピューティングの入門

https://developer.nvidia.com/cuda

NVIDIAのデベロッパーサイトでは、GPU向けプログラミングプラットフォーム「CUDA」の入門ドキュメントとチュートリアルを無料で公開しています。CUDA Toolkit、CUDA Python、CUDA-Xライブラリの使い方を段階的に学べます。

AIモデルのトレーニングや推論にGPUを活用したい開発者の出発点になるリソースです。C++・Python・FortranのいずれかからCUDAを呼び出せ、PyTorchなどのフレームワークとの連携方法も解説されています。GPUプログラミングの基礎から入りたい場合は、「What Is CUDA?」のセクションから読み始めるのが最短ルートです。

目的に応じた選び方

6社のリソースは、対象ユーザーと学習スタイルがそれぞれ異なります。Claude APIやMCPの開発を始めるならAnthropicのコースが直結します。ChatGPTを業務に活かしたいならOpenAI Academy、AIの基礎から認定資格を目指すならGoogleのコースが体系的です。Microsoftのエコシステムを使う人はMicrosoft Learn、GPUを使ったAI開発を掘り下げたいならNVIDIA Developer、Llamaを中心とするオープンソースAIを触りたいならMetaのリソースが選択肢になります。

どのプラットフォームも無料で始められます。まず1社を選んで入門コース1本を完走するのが、最も確実な最初の一歩です。