AIエージェントが勝手に動いてしまうのが怖い、という声はNotionユーザーの間でも多い。2026年4月23日、NotionはCustom Agentsに「Plan Mode」を追加した。エージェントが実際に何かを変更する前に、作業内容を確認・承認できる仕組みだ。
この記事でわかること:
- Plan Modeとは何か、従来の動作との違い
- plan → approve → executeの流れ
- Custom Agentsがどのような作業を自動化できるか
- 利用できるプランと料金
AIエージェントの「先走り」を防ぐPlan Mode
https://x.com/NotionHQ/status/2047420542454829117
NotionのCustom Agentsはこれまで、トリガーが発火するとそのまま処理を実行していた。「毎日レポートを生成してSlackに投稿する」「データベースに新しいページが追加されたら自動で分類する」といった作業を、人の手を借りずに完遂する設計だ。
これは便利な反面、想定外の動作が起きたときに気づきにくいという問題があった。特にデータベースの書き換えやSlack投稿など、取り消しが難しい操作を含む場合、エージェントの判断を事後に確認するしかなかった。
Plan Modeはこの課題を正面から解決する。エージェントは実行の前にまず「計画」を提示し、ユーザーが承認してから初めて処理を走らせる。
plan → approve → executeの3ステップ
Plan Modeを有効にすると、エージェントの動作は次の流れになる。
plan(計画): エージェントが何をするかを読み取り専用のサンドボックス内で確認する。実際のデータは変更されない。
approve(承認): 提示された計画をユーザーが確認し、問題なければ承認する。内容が意図と異なれば、ここでキャンセルできる。
execute(実行): 承認を受けてから実際の処理が走る。ページの更新、Slack投稿、データベースの書き換えなどがここで実行される。
このフローによって、「エージェントが何をするつもりか」を事前に把握できる。ヒューマンレビューの層を挟むことで、安全に自動化を進められる。
Custom Agentsでできること
Plan Modeが追加されたCustom Agentsは、2025年9月のNotion 3.0で登場し、2026年2月のバージョン3.3で大幅に強化された機能だ。
Custom Agentsは一度設定すれば、バックグラウンドで自動的に動き続ける。主な用途は次の通りだ。
定期レポートの作成や配信、Slackでの繰り返し質問への自動回答、競合情報の収集と社内ドキュメントの更新、フィードバックのトリアージと分類——これらをトリガーとスケジュールで自動化できる。
2026年4月14日公開のNotion 3.4(part 2)では、Custom Agentsの実行コストが全体で35〜50%削減された。GPT-5.4 MiniやClaude Haiku 4.5など軽量モデルを選べば、さらに最大10倍のコスト削減が可能だ。あわせてSlackのプライベートチャンネルへの対応や、クレジットダッシュボードによる使用量の可視化も追加されている。
利用プランと料金
Custom AgentsはBusinessプランとEnterpriseプランで使える。2026年5月3日まで無料で試用できる。5月4日以降はNotion Creditsを消費する仕組みに移行する。Creditsは1,000クレジット10ドルで購入でき、エージェントの処理量に応じて消費される。
Plan Modeの詳細な価格への影響については、現時点でNotionは公開していない。
まとめ
Plan Modeは「AIが勝手にやってしまう」という最大の不安を取り除く機能だ。plan → approve → executeという3ステップで、エージェントに制御を渡しながらも人間が最終判断を保てる。
Custom Agentsが業務自動化の実用フェーズに入った今、透明性と安全性を確保するこの機能は、チームへの導入ハードルを下げる重要な一手になる。試用期間の終わる5月3日までに動作を確認しておくのが得策だ。