クラウドに置いたコードを、手のひらに収まる物理ディスクとして残せる企画が、GitHubから登場しました。
2026年7月2日、GitHubは公開リポジトリの内容を焼き付けた実物のCD-ROMを配布する限定キャンペーンを発表しました。申込期間は7月2日から7月6日まで、先着1000人が対象です。背景には、PlayStationが2028年1月から新作ゲームの物理ディスク生産を終了すると発表した直後の業界動向があります。
この記事では、企画の内容と申込手順、受け取れる条件を整理します。
この記事でわかること
- GitHubの「Repo CD」企画が何を配布するのか
- 申込期限・先着枠・地域制限などの条件
- 公式フォームでの申し込み手順
- PlayStationの物理メディア終了発表との関係
PlayStationの物理ディスク終了が直前の話題になった
2026年7月1日、Sony Interactive EntertainmentはPlayStation公式ブログで、2028年1月以降に発売する新作ゲームの物理ディスク生産を終了すると発表しました(参考)。
同社は「消費者の嗜好とエンターテインメント業界全体が、物理ディスクからデジタルへ移行し続けている」と説明しています。2028年1月以降の新作はPlayStation Storeと小売店のデジタル版のみとなり、店舗ではダウンロード用コードの販売が続く見込みです。2028年1月より前に発売されるタイトルのディスク生産には影響しません。
ソフトウェア配布の主戦場がクラウドとダウンロードへ寄る流れのなかで、「物理メディアを手元に残す」選択肢が話題を集めています。
GitHubが配るのは「自分の公開リポジトリを焼いたCD」
GitHubは2026年7月2日、X(旧Twitter)でこの企画を告知しました。投稿では「最近の物理メディアに関する動向を受け、公開リポジトリをCD-ROMで手に入れられる」と述べ、「友達に貸す、子どもに渡す」と書いています。スローガンは「physically yours, forever(物理的にあなたのもの、永遠に)」です。
企画名は「GitHub Presents: Your Code, On a CD」。クラウド上のコードを、手に取れる記念品として残す趣旨です。GitHubは各CDにユーザーの公開リポジトリを焼き付けると説明しており、保管・共有・コレクション用のキープサークとして位置づけています。
ただし恒常的なサービスではありません。公式フォームにも「Yes, this is real(本当です)」と明記されている一方、限定企画である点は強調されています。
先着1000枚・1人1枚・申込は7月6日まで
申込は上記のMicrosoft Forms「GitHub Presents: Your Code, On a CD」から行います。フォームの記載によると、次の条件が揃います。
- 申込期間:2026年7月2日〜7月6日
- 配布数:先着の適格申込1000件まで
- 上限:1人1枚
- 対象:自分が所有する公開リポジトリ
- 配送:国・地域によっては対応不可の場合あり
申し込みだけではCDが届く保証はありません。先着1000件に入った適格申込のみが対象で、届くまで数週間かかる場合があります。地域によっては配送できないこともあり、その場合はGitHubから連絡があるとされています。
記事執筆時点(2026年7月5日)では、申込期限まで残り1日です。公開リポジトリを持つ開発者は、早めの対応が必要です。
申込フォームで入力する8項目
公式フォームでは、次の8項目の入力と確認が求められます。
- GitHubユーザー名
- CDに載せたい公開リポジトリのURL(
github.com/ユーザー名/リポジトリ名形式) - リポジトリの所有確認と、CDへの焼き付け許可
- 配送先氏名
- メールアドレス
- 国
- 配送先住所(番地・市区町村・州または地域・郵便番号)
- 電話番号(国番号付き。国際配送で運送業者が求める場合がある)
リポジトリのURLは完全な形式で入力します。所有確認にチェックを入れないと申込は完了しません。入力内容を再確認してから送信してください。
個人情報はCD発送後に削除される
配送に必要な氏名・メール・電話番号・住所は、CDの発送目的にのみ使われます。GitHubはこれらの情報を他用途に使わず、共有もしないと明記しています。CD発送後に申込データは削除されます。
物理ディスクを送る以上、住所と連絡先の提供は避けられません。企画に参加する場合は、この取り扱いを前提に判断してください。
クラウド時代に物理CDが話題になる理由
GitHubの企画は、PlayStationの物理ディスク終了発表への皮肉な応答として広く報じられています。エンタメとソフトウェアの両方でデジタル配布が主流になるなか、ソースコードをCD-ROMに焼いて手元に残すという発想は、開発者コミュニティに強いインパクトを与えました。
一方で、GitHubのサービス安定性への不満から「話題作りのPRだ」と受け取る声もあります。いずれにせよ、恒常サービスではなく先着1000枚の限定企画である点は押さえておく必要があります。
オフライン保管やデジタル遺産としてのコード保存という観点では、実物CDは象徴的な選択肢です。ただしCDの容量やメンテナンス性を考えると、実務的なバックアップ手段としてはGitのリモートミラー、リリースアーカイブ、自分で管理するストレージの方が現実的です。今回の企画は、あくまで「クラウド上のコードを物理メディアとして手元に残す」体験と記念品に近い位置づけです。
デジタルが標準になる時代に、GitHubがわざわざCD-ROMを焼いて送る理由は、開発者にとっても読者にとっても、デジタルと物理の境界を考えるきっかけになります。申込を検討するなら、7月6日までに公開リポジトリのURLと配送情報を用意し、公式フォームから早めに送信するのが現実的な進め方です。