マルチエージェントAPIの有料枠が、祝日キャンペーンで一時的に外れました。

2026年7月4日、The Swarm CorporationはX(旧Twitter)で「Freedom Mode」の開始を告知しました。米国独立記念日に合わせた期間限定施策で、7月6日23時59分(太平洋時間)まで、Swarms Cloudの全APIリクエストが無料になります。通常はProプラン(月額19.99ドル)以上でしか使えないPremium endpointも、全ユーザーに開放されます(参考)。

この記事では、Freedom Modeで何が変わるのか、普段の制限との違い、開発者が今すぐ試すべき機能を整理します。

この記事でわかること

  • Freedom Modeの対象期間と無料になる範囲
  • 通常のFreeプランでは403になるPremium endpointの一覧
  • APIキー取得から試せるエンドポイントの使い方
  • キャンペーン終了後に戻る料金体系

Freedom Modeで全リクエストが無料になる

https://cloud.swarms.ai

Swarms Cloudは、Swarms API向けのブラウザコンソールです。単一エージェントの実行から、17種類以上のマルチエージェント構成(階層型、逐次型、並列型など)の設計・実行・監視までを1つの画面で扱えます。バックエンドはRust製のエージェントランタイム、フロントはNext.js 15で構築されています(参考)。

Freedom Modeの内容は、告知投稿で次の3点に整理されています。

  • 全APIリクエストが無料(クレジット消費なし)
  • Pro・Premium endpointが全ユーザーに解放
  • Fable、GPT-5.5、Opusなど数千モデルが追加料金なしで利用可能

「No credits. No limits. Just build.(クレジットも上限もなし、作るだけ)」と銘打たれており、普段は従量課金やプラン制限で止まりやすい検証を、期間中は負荷を気にせず回せる設計です。

対象期間は、2026年7月4日の告知時点から7月6日23時59分PTまで。日本時間に換算すると7月7日午後頃までが目安です。記事執筆時点(7月5日)では、まだキャンペーンは継続中です。

なぜ今の解放が開発者にとって大きいか

Swarms APIは、単一エージェント(/v1/agent/completions)とマルチエージェント群(/v1/swarm/completions)をRESTで呼び出すプラットフォームです。認証はx-api-keyヘッダー、ベースURLはhttps://api.swarms.worldです(参考)。

通常のFreeプランは月額0ドルですが、Premium endpointにはアクセスできません。公式ドキュメントによれば、FreeユーザーがPremium endpointを叩くと403 Forbiddenが返り、「premium subscribers限定」とのアップグレード案内が表示されます(参考)。

従量課金の目安は、入力トークン100万あたり6.50ドル、出力100万あたり18.50ドルです。エージェント数やMCP呼び出し、画像処理などの追加料金も別途発生します。Proプランは月額19.99ドル、Ultraは月額100ドルで、いずれもPremium endpointの利用権が付きます。

Freedom Mode中は、このプラン壁が外れます。Black Fridayに24時間限定で全リクエスト無料になる「Frenzy Mode」と同系統の大型プロモーションで、今回は独立記念日に合わせて約3日間に拡大された形です。

今試せるPremium endpointの中身

キャンペーン中に解放されるPremium endpointは、主に高負荷・大規模処理向けの5種類です。

エンドポイント 用途
/v1/agent/batch/completions 多数のエージェントタスクを並列バッチ処理
/v1/swarm/batch/completions 複数のスワームワークフローを一括実行
/v1/reasoning-agent/completions 自己整合性や多数決などの推論アーキテクチャ
/v1/graph-workflow/completions 有向グラフ上のエージェント連携ワークフロー
/v1/batched-grid-workflow/completions タスク×エージェントのグリッド並列実行

いずれも、大量文書の分析や比較評価、エンタープライズ規模のオーケストレーションを想定した機能です。普段Freeで運用している開発者にとって、バッチ処理やreasoning agentの挙動を実データで測る機会は貴重です。

モデル面では、告知にFable、GPT-5.5、Opusが例示されています。コンソールのモデルカタログ(/v1/models/available)から、GPT・Claude・Gemini・Llamaなど複数プロバイダのモデルを選択できます。

使い方の流れ

https://swarms.world/platform/api-keys

手順は次のとおりです。

  1. Swarms Platformでアカウントを作成し、APIキーを発行する
  2. 環境変数SWARMS_API_KEYにキーを設定する
  3. https://api.swarms.world/healthで接続を確認する
  4. 単一エージェントなら/v1/agent/completions、複数協調なら/v1/swarm/completionsにPOSTする
  5. バッチや推論を試すなら、上記Premium endpointに同じキーでリクエストする

Pythonならrequests、JavaScriptならaxiosで、x-api-keyヘッダーとJSONペイロードを送るだけです。エージェント設定にはagent_namesystem_promptmodel_nameが必須で、スワームではswarm_typeSequentialWorkflowConcurrentWorkflowを指定します。

ブラウザから試す場合は、Swarms CloudコンソールにAPIキーを登録すれば、エージェント作成・スワーム構成・実行ログ・クレジット残高をGUIで確認できます。Freedom Mode中はクレジット消費が発生しないため、料金計算機での見積もりと実際の請求が一致しない点に注意してください。

キャンペーン終了後に戻る制限

Freedom Modeは期間限定です。7月6日23時59分PTを過ぎると、Freeプランは再びPremium endpointへのアクセスが403で拒否されます。従量課金も通常レートに戻り、入力6.50ドル/100万トークン、出力18.50ドル/100万トークンの体系が適用されます。

継続利用するなら、Pro(月額19.99ドル)以上へのアップグレードか、Freeのまま基本エンドポイントのみで運用するかを選ぶ必要があります。今回の3日間は、本番投入前にバッチ処理のスループットやreasoning agentの品質を計測する絶好のウィンドウです。検証用のワークロードを用意し、終了前にベンチマークを取っておくと、プラン選定の判断材料になります。