AnthropicがClaude(クロード)のコネクタ機能を大幅に拡張した。Spotify・Uber・AllTrailsをはじめとする個人向けライフスタイルアプリ15種以上との連携が可能になり、日常のタスクをClaude上でそのまま実行できるようになった。
この記事でわかること:
- 新たに追加されたアプリの種類と一覧
- 会話の文脈に応じてコネクタがどう動くか
- プライバシーとデータの扱い
- コネクタの設定手順
追加されたアプリ一覧
今回の更新で連携に対応したサービスは15種以上。ジャンル別にまとめると次のとおりだ。
- 旅行・宿泊: TripAdvisor、Booking.com、Viator、Resy
- 移動・デリバリー: Uber、Uber Eats、Instacart
- エンタメ・イベント: Spotify、Audible、StubHub
- アウトドア・生活支援: AllTrails、Thumbtack、Taskrabbit
- 税務・財務: Intuit TurboTax、Intuit Credit Karma
全プランで即時利用可能。モバイル版はベータとして提供中だ。
会話の流れに自然に合わせて登場する
従来のコネクタは、ユーザーが明示的にアプリを呼び出す必要があった。今回の更新では、Claudeが会話の文脈を読んで関連アプリを自動的に提示するよう改善されている。
「来週ハイキングに行きたい」と入力すれば、ClaudeはAllTrailsでコースを提案する。「移動はどうする?」と続ければUberを呼び出せる。旅行の計画、食事の注文、音楽の再生といった一連のタスクを、アプリを切り替えることなく会話内で完結できる。
実際にアクションを実行する際には、必ずユーザーの承認を求める仕組みになっている。予約や購入をClaudeが勝手に確定することはない。
プライバシーとデータの扱い
Anthropicはコネクタにおけるデータポリシーを明確にしている。連携アプリのデータはモデルのトレーニングに使用されない。連携アプリ側が他の会話内容を参照することもない。アプリの接続・解除はユーザーが任意のタイミングで行え、いつでも変更できる。
「会話内に有料広告やスポンサー回答は存在しない」とも公式に明言している。複数の関連アプリがある場合、有用性の高い順に表示され、パートナー契約の有無で優先度が変わることはないとしている。Engadgetの報道によると、この方針はAnthropicが今年2月に発表した「Claudeを広告収入に依存させない」という姿勢と一致する(参考)。
設定手順
コネクタの追加はClaudeのサイドバーから数ステップで完了する。サイドバー内の「カスタマイズ」タブを開き、「コネクタ」を選択する。一覧から連携したいアプリを選んで有効化すれば、その後の会話からすぐに利用できる。設定後はアプリ側のアカウント認証が求められる場合がある。
これまでのコネクタとの違い
Claudeのコネクタはこれまで、Google Drive・Jira・GitHub・Slackなど業務系ツールが中心だった。今回の拡張は、仕事の時間外に使う個人向けサービスへと対象を一気に広げるものだ。
ChatGPTも外部連携機能を提供しているが、ClaudeはプライバシーポリシーとNo広告方針を前面に打ち出すことで信頼性という軸で差別化を図っている。Dataconomyの報道では、今後もさらに多くのサービスが追加予定と伝えている(参考)。AIアシスタントが日常の複数アプリを束ねる「ハブ」として機能する流れは、今後一層加速しそうだ。