AkiflowはWindowsとmacOSだけのタスク管理アプリだった。それを開発者が独力でArch Linuxへ移植した。

この記事でわかること:

  • Akiflowとはどんなツールで何ができるか
  • 非公式AURパッケージ(akiflow-bin)の仕組み
  • インストール手順と依存関係
  • KDE Plasmaウィジェットの使い方
  • 自動更新の仕組み

Akiflowとはどんなアプリか

https://akiflow.com

Akiflowはタイムブロッキングとタスク管理を一体化したデジタルプランナーです。複数のツールから届くタスクをInboxに集約し、カレンダーに時間枠を割り当てて実行時間を確保します。iOS、Android、Windows、macOSに対応しており、「Aki」というAIアシスタントも搭載されています。

公式がLinuxをサポートしてこなかったため、Linux環境でAkiflowを使う手段はありませんでした。

Windowsインストーラーを分解して動かす仕組み

https://github.com/shrimpwtf/akiflow-arch

2026年4月26日、shrimpwtf氏がAURに「akiflow-bin」を公開しました。WindowsのNSISインストーラーを7zipで展開し、中に含まれるElectronアプリをシステムにインストール済みのelectronで実行するという設計です。

Akiflow自体がElectronベースのため、コアロジックはクロスプラットフォームに対応しています。インストーラーからアプリ本体を取り出せれば、Linux上のElectronでそのまま動かせます。実際の処理はpatch-main.pyというPythonスクリプトが担い、WindowsとLinuxの差異を吸収しながらPlasmaウィジェット連携も有効化します。

KDE Plasmaウィジェット

パッケージにはKDE Plasmaパネル向けのウィジェットが同梱されています。ウィジェットはAkiflowアプリが書き出すステータスファイルを読み取り、次のタスク一覧をパネルに表示します。Akiflowが起動中であれば自動的に反映されます。

追加方法はパネルを右クリック → 「ウィジェットを追加」→「Akiflow」を検索して選択するだけです。

インストール方法

必要な依存関係はelectron(Archリポジトリ)、p7zipicoutilsimagemagickpythonです。yarまたはparuでインストールします。

yay -S akiflow-bin
# または
paru -S akiflow-bin

インストール後はアプリケーションランチャーから通常のアプリとして起動できます。

自動更新の仕組み

手動メンテナンスは不要です。GitHubに設置されたActionsワークフローが毎日download.akiflow.com/builds/latest.ymlを確認し、新しいリリースが検出されたときはPKGBUILDを自動更新してAURへプッシュします。yay -Syuparu -Syuで常に最新版を取得できます。

料金

Akiflow本体は有料サービスです。7日間の無料試用後、以下のプランのいずれかを選択します。

プラン 料金
Pro Monthly $34/月(月払い)
Pro Yearly $19/月(年払い、年間$228)

注意点

このパッケージはAkiflow社と無関係の非公式ポートです。Linux上の動作はAkiflow社によって保証されておらず、サポートも受けられません。動作にはelectronパッケージが必要で、Flatpak版Electronや他のElectronビルドとの組み合わせは確認されていません。

問題が発生した場合は、GitHubリポジトリでIssueを開くことで作者に届きます(https://github.com/shrimpwtf/akiflow-arch)。